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ホワイトアスパラ無償提供 音更・竹中農場が帯広の仏料理店へ 恩人に感謝

 音更町の竹中農場(竹中章代表)は、農場で収穫するホワイトアスパラガスを、フランス料理店「メゾン・ド・ルミエール」(帯広市西8南14、奥村彰教オーナーシェフ)に無償提供、同店で23日からホワイトアスパラガスのスープなどの販売を始める。竹中さんと奥村さんは、フランス料理人の渡辺雄二さん(故人)を通じ、西洋野菜の栽培やフレンチの道を志した。西洋野菜や料理の魅力を教えてくれた恩人への感謝を込めた。

竹中農場の竹中さん(左)からホワイトアスパラの無償提供を受けるルミエールの奥村さん

 渡辺さんは帯広市西3南9でフランス料理店「レストラン・エ・カフェ オランジュ」を経営。まちなかの本格レストランとして評判を呼んだが、渡辺さんは2019年、50歳で急逝。店は惜しまれつつ、同年に閉店した。

 竹中さんは2007年、渡辺さんの講演会を受講したのを機に、西洋野菜を探究。その後、リーキ(西洋ネギ)やホワイトアスパラガスなどの栽培を始め、農場の特産として販路を広げている。

 竹中さんは渡辺さんの店に、農場で栽培・収穫したホワイトアスパラガスを持参し、飛び込みでPR。「突然の来店に驚きつつ、ホワイトアスパラガスのおいしさを認め、食材として使ってくれることを約束してくれた」と振り返る。

 一方、奥村さんは05年から渡辺さんの元でフランス料理の“いろは”や接客などを学び、オランジュではマネジャーとしても活躍。オランジュの閉店を機に、師匠の遺志を継いで20年にオランジュ跡にルミエールを開店、22年に現在地に移転した。

 竹中さんと奥村さんは渡辺さんを介して知り合い、20年近くの付き合い。竹中さんは、オランジュにセールスした時と同様、奥村さんにホワイトアスパラガスの提供を持ち掛けた。

 奥村さんは「すごくありがたい。渡辺さんがつないでくれた縁を生かして、おいしいスープをつくりたい」と相好を崩した。

 竹中農場では15日からホワイトアスパラガスの収穫を開始し、6月上旬ごろまで続く。無償提供は西洋野菜の地元十勝でのPRを兼ねており、収穫期間中は一定量を提供する。竹中さんは「ホワイトアスパラガスは甘さとほのかなほろ苦さを感じる大人の味。スープはお客さんに喜んでもらえると思う」と力を込める。

 ルミエールでは、6月末頃まで、ホワイトアスパラガスのスープを1杯950円で販売。ランチセットにスープとして追加する場合は500円、ディナーのコースに追加する場合は700円で提供する。冷製オードブルにも活用する。

 同店は火~日曜営業(月曜定休、日曜不定休)。ランチタイムは午前11時半~午後3時(ラストオーダー午後2時)、ディナータイムは午後6時~同10時(同・午後8時)。問い合わせは同店(0155・67・0704)へ。

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