大型複合遊具広場について説明する村岡知事（県庁で）

　中国地方で最大級の大型複合遊具広場が来月４日、山口市阿知須のきらら博記念公園にオープンする。遊具の数は全２５基１２８アイテムで、年齢や障害の有無にかかわらず多様な人々が一緒に楽しめるインクルーシブな遊び場となる。村岡嗣政知事が２０日の定例会見で発表した。

　広場の位置は東駐車場近く。目玉の大型複合遊具は松ぼっくりをイメージした形で、高さは中国地方最大の２０㍍。全遊具のうち１６基５３アイテムでインクルーシブに配慮。「ふわふわドーム」は、跳びはねたり滑ったりできる大型の空気膜遊具で２基を配置する。敷地全体（３７００平方㍍）に安全対策のゴムチップ舗装を施す。

　目安となる対象年齢に合わせた四つのエリアを設定し、主に児童を対象とした「ぼうけんエリア」に大型複合遊具、ふわふわドームなどを設置する。「のびのびエリア」には、車椅子の人も利用しやすい砂場スタンド、障害の有無にかかわらず一緒に遊べるブランコや回転遊具を配置。「すこやかエリア」には日よけ付きスペースに乳幼児用の遊具をそろえ、「はつらつエリア」には、ぶら下がり、背筋ストレッチなどの健康遊具を置く。

　オープニングセレモニーは、来月４日午前１０時から東駐車場隣接エリアで開催する。村岡知事は「幅広い年齢層が楽しめる遊び場となるので、家族や友人同士で足を運んでほしい。先月オープンしたフラワーガーデンと合わせて公園の魅力を味わって」と話した。

　同公園の交流拠点化事業として、今後は子どもたちが水に親しみ安心して遊べる親水広場、公園全体を周遊できるサイクリング・ジョギングコースの整備などに着手する。