
碁盤のラベルが目を引く「山本 本因坊」

酒食グルマンの「豚バラ肉のブレゼ」

鉄板空間・縁の「ウニのグラタンと2色の手作りオレキエッテ」

アグリコッペの「本因坊戦記念あんぱんセット」
囲碁の第80期本因坊戦五番勝負の第2局が25日に能代市柳町の旧料亭金勇で行われるのに合わせ、市内の飲食店や菓子店、八峰町の酒造店などが囲碁を題材にした料理や商品を販売する。白、黒の色合いで碁石のイメージを盛り込んだり、地場産食材を使ったりしたアイデア商品を対局日前後の期間に各店で提供し、市内外から訪れる囲碁ファンにアピールする。
本因坊戦は7大タイトル戦の一つ。旧料亭金勇は平成26年の第69期で初めて対局会場となり、令和5年の第78期まで計5回行われている。今回の第80期は、25日に一力遼本因坊に芝野虎丸十段が挑戦する。
ビッグタイトル戦をまちづくりに生かそうと、今回も地元商業者がアイデア商品で「本因坊戦のまち能代」を盛り上げる。
八峰町八森の山本酒造店は開催記念酒として、純米吟醸の原種「山本 本因坊」を限定販売する。
酒箱の4面に碁盤をデザインし、酒を酌み交わしながら原寸大の碁石シールを貼って囲碁を楽しめる。ボトルラベルには後藤俊午九段のオリジナル詰め囲碁を使用。山本友文社長(55)は「商品を出すに当たり囲碁を勉強し、面白さが分かった。酒好きの人が囲碁で楽しんでほしい」と話す。
3300本を限定生産する。主力銘柄「山本」シリーズの全国取扱店で販売する。能代山本では天洋酒店(同市大町)で購入できる。720㍉㍑で2500円。
同市柳町の酒食グルマンは「豚バラ肉のブレゼ」を23~31日の期間限定でメニューに加える。
蒸し煮した柔らかい豚バラ肉に、碁石の色合いをイメージした2種類のソースを合わせた一皿。白ソースは白ワインとブイヨンを煮詰めて生クリームで仕上げ、黒ソースは赤ワインとフォンドボーをベースにバターで味を整えた。「特徴が異なるソースで味の“対局”を楽しんでほしい」と店主の大山隆志さん(49)。価格は1600円。
同市柳町の鉄板空間・縁(えにし)が提供するのは「ウニのグラタンと2色の手作りオレキエッテ」。
丸型のパスタ・オレキエッテは県産あきたこまちの米粉を使った「白」と、竹炭パウダーを加えた「黒」の2種類。ウニのグラタンとイクラ(I)、ガーリック(G)、オニオン(O)を添え、油で揚げた能代ネギを載せて彩りも豊か。店長の落合智之さん(41)は「市外から足を運んだ囲碁ファンに地元食材をアピールしたい」と話す。1500円で、6月中旬まで販売予定。
同市浅内のアグリコッペは、白あんのあんパンを新たに開発。通年販売のこしあんパンと「白黒」のセットで本因坊戦記念商品にした。
白神こだま酵母を使用したもちもちのパン生地に、優しい甘さのあんがマッチ。代表の今野朋恵さん(38)は「白あんパンは期間限定なので、ぜひ食べてほしい」と語る。セットで400円。24日までテラタバイパス店(同市東大瀬)で販売している。電話注文(☎070・4083・1575)も受ける。
このほか、なべや製麺(同市落合)の「白黒うどん」、メルシー39(同市鳳凰岱)の「本因坊酒粕クッキー」、セキト(同市下内崎)の「対局の最中」など、これまでに開発した商品を引き続きアピールする事業者もある。
市は今回、飲食メニューをまとめたチラシを作成。対局の関連イベントとして記念囲碁大会や大判解説会が開かれる同市柳町のプラザ都で配布する方針。市観光振興課は「本因坊戦で市外から訪れる囲碁ファンへアピールしたい」とした。
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