「輝け三川」の拠点 活動・交流センターが完成

「輝け三川」が整備した活動や交流のための拠点(和歌山県田辺市面川で)
和歌山県旧大塔村の田辺市三川地域を盛り上げようと、住民でつくる「輝け三川」(谷口秀寛会長)の拠点「活動・交流センター」が同市面川に完成した。地域の名所「百間山渓谷」に向かう市道沿いに手作りし「来訪者と地域住民が気軽に集える場所になれば」とメンバー。25日に開くオープン記念イベントの参加者のほか、センターの愛称も募っている。
輝け三川は、人口減少が深刻な三川地域を盛り上げたいと、昨年2月に発足した。輝け三川のメンバーである高垣敬さん(64)=田辺市面川=がワイン造りのために栽培しているブドウ園での農業体験、耕作放棄地を活用した花の種まきなどの活動をしている。
来訪者や地域住民が交流するための活動拠点については当初、同市面川にある「豊原会館」を活用する計画だったが「将来にわたって自由に使える場所を確保したい」と、会館そばの空き地を借りて新たに整備した。
センターの敷地は約700平方メートル。プロジェクターを使ったり、写真を展示したりして地域の観光案内などに活用するプレハブの小屋や事務所、テーブルや椅子を備えたウッドデッキ、洋式の簡易トイレなどがある。体験イベントに使えるよう、テントサウナやピザ窯も用意した。
昨年12月から整備に取りかかり、3月下旬に完成した。電気工事以外は自分たちで行ったという。県過疎集落再生・活性化支援事業の補助金を活用した。
輝け三川の副会長で、中心になって整備に取り組んだ岡田克哉さん(65)=田辺市熊野=は「無事にできて良かった。百間山渓谷を訪れる人らが気軽に活用してくれたらうれしい。愛称については三川らしくて、覚えやすい名前を考えていただければ」と呼びかけている。
オープン記念イベントを25日午前10時~正午に開く。テントサウナやピザ窯の体験、漬物や茶、サカキなど特産品の販売、ブドウ園の見学といった内容を予定。サウナ体験の希望者はぬれてもよい服装を持参すること。参加費500円で、中学生以下は無料。雨天決行。
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