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ホッキ貝の資源量が増加傾向に 漁場管理の徹底などが奏功-苫小牧沖

 苫小牧沖のホッキ貝資源量が近年、増加傾向にあることが、道の胆振地区水産技術普及指導所や苫小牧漁協の調査で分かった。2017年度の推定資源量は約4万1500トンで、16年度比で1・4倍となり、4年連続で前年を上回った。ホッキ貝の外敵とされる棘皮(きょくひ)動物カシパンの駆除など漁協の漁場管理の推進や、15年度に大量発生した稚貝が資源として成長していることが背景にある。資源増加はホッキ漁の安定につながる―と、漁協は期待を寄せている。

 17年度調査は昨年10月と今年3月に実施。漁場1カ所で幅1・2メートルの桁網を100メートル引っ張ってホッキ貝を採取。数量とサイズを調べ、苫小牧沖の漁場全体の資源量を推定した。その結果、推定資源量は4万1511トンで、16年度より1万2750トン増と4割も増えていた。特に漁獲対象となる直径9センチ以上の貝は7割増となった。

 苫小牧沖の資源量(漁獲対象と対象外の合計)は13年度に1万8827トンと、2年連続で前年度を割り込んだが、14年度は1万8934トンと回復。15年度は1万9054トン、16年度2万8761トンと増え続け、17年度は過去10年間で最も多かった。

 右肩上がりの資源増について同指導所は、苫小牧漁協による漁場管理の推進を理由に挙げる。漁場でホッキ貝が過密状態にならないよう、一定数を間引きして生育を促したり、外敵のカシパンやヒトデの駆除に力を入れたりと、良好な漁場づくりが功を奏している。

 また、詳しい理由は分かっていないが、15年度に稚貝が大量発生したことから、「稚貝が順調に育ち、資源の増加につながっているのだろう」と推察する。

 苫小牧漁協は毎年の資源調査の結果を踏まえて、年間の上限漁獲量を設定。漁期を夏(7~11月)、冬(12~4月)に分け、それぞれ漁場を変えて水揚げしている。資源量の増加に伴い上限漁獲量も引き上げており、15年度は685トン、16年度は716トン、17年度は751トンと漁獲が伸びている。同漁協は「大幅に資源が増え、しばらく安泰の状況が見込まれる」と期待。今年度の漁獲量は夏冬を合わせて816・75トンを上限に設定した。

 2日からは夏ホッキ漁が始まり、20隻48人で最大396トンの水揚げを目指す。ホッキ漁の部会長で、第18海進丸船長の堀川隆志さん(52)は「資源が豊かになれば漁と市場への供給が安定する。多くの人に水揚げ量日本一の苫小牧のホッキ貝を食べてもらいたい」と話している。

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