全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

陣屋跡の「今」伝える1冊 資料館が郷土読本第9弾発行 白老

 仙台藩白老元陣屋資料館はこのほど、郷土読本「ふるさと再発見シリーズ」第9弾「史跡白老仙台藩陣屋跡再発見之手引」を発行した。陣屋に関する江戸末期に築かれた歴史や近年の調査成果、市民による保存活動の歩みをまとめている。

発行された郷土読本を手にする資料館職員

 第2次環境整備事業(2026年~35年)の策定を前に、史跡への理解を深めてもらおうと発行した。

 同シリーズは2016年に開始し、地域から題材を取り上げて調査研究し、年1回発行している。今回は、国指定の史跡となった1966年から60年近く経過した陣屋跡の現在に焦点を当てた。

 収録するのは、町教育委員会が2020年度に策定した史跡白老仙台藩陣屋跡保存活用計画に基づき、これまでに町内で実施された発掘調査の内容や状況。さらに岩手県奥州市で昨年度までに新たに発見された絵図「蝦夷白老仙台陣屋図」の資料や、陣屋跡の保存を支えてきた地域団体の活動記録。

 発掘調査では、東門や枡形土塁、虎口(こぐち)、堀割跡が確認され、防備拠点としての構造がより具体的に浮かび上がったことを紹介。絵図については建物の配置や藩士の職務が詳細に描かれており、策定中の同整備事業の典拠資料にしたことを明記した。

 地域団体の活動では「仙台藩白老元陣屋資料館友の会」「白老仙台藩陣屋史跡保存会」に光を当てた。友の会では近年、高校生や小学生会員のガイド活動が始まり、地域と連携した学びの場になってきたことを伝えている。

 担当学芸員の平野敦史さん(43)は「調査で明らかになった新たな知見を伝えて陣屋跡への関心を高め、保存と活用の輪を広げるきっかけになれば」と話している。

 B5判、12㌻、オールカラーで、2000部発行。同資料館、町立図書館、駅北観光インフォメーションセンター「ポロトミンタラ」などで無料配布している。

 問い合わせは同資料館 電話0144(85)2666。

関連記事

紀伊民報社

「持ち帰らないで」 外来生物オオキンケイギク

 特定外来生物のオオキンケイギク(キク科)が、和歌山県紀南地方の河川敷や道路沿いなどで鮮やかな黄色の花を咲かせている。取り扱いには注意が必要で、栽培や運搬、販売、野外に放つことなどが外来生物法で...

荘内日報社

羽黒山中腹・南谷“芭蕉ゆかりの地”きれいに 羽黒小伝統の清掃奉仕 史跡整える

 松尾芭蕉が「奥の細道」で1週間滞在した鶴岡市の羽黒山中腹にある南谷で21日、地元・羽黒小学校(八渡宗一郎校長)の子どもたちが伝統の清掃奉仕を繰り広げた。熊手を使ってスギの枯れ葉を集め“芭蕉ゆかりの地”...

ホワイトアスパラ無償提供 音更・竹中農場が帯広の仏料理店へ 恩人に感謝

 音更町の竹中農場(竹中章代表)は、農場で収穫するホワイトアスパラガスを、フランス料理店「メゾン・ド・ルミエール」(帯広市西8南14、奥村彰教オーナーシェフ)に無償提供、同店で23日からホワイトア...

宇部日報社

「日本一学生が活躍するまちづくり」始動 若者の視点で施策吟味【宇部】

 宇部市は21日、学生と一緒に市の事業を企画・提案する「日本一学生が活躍するまちづくりワークショップ」の第1回を山口大工学部の「志イノベーション道場」で開催した。公募に応じた県内の学生43人が...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク