浮世絵で見る養蚕 富士見町高原のミュージアム
養蚕を描いた浮世絵が展示された会場と展示に協力した五味さん
富士見町教育委員会は、「浮世絵で見る 養蚕の歴史展」を町高原のミュージアムで開いている。江戸時代中期から明治にかけて養蚕や製糸、機織りなどを題材に描かれた貴重な「蚕織錦絵」の浮世絵約45点と絵に登場する養蚕道具などを展示している。5月20日まで。
展示には、親子三代にわたって浮世絵を収集している町博物館協議委員の五味滋さん(75)=同町富里=が協力。「養蚕を描いた浮世絵がこれだけの点数展示されることはない」という。貴重な浮世絵も多く、白馬とともに天から蚕がもたらされる伝承を描いたものや、喜多川歌麿ら著名な浮世絵師の作品もある。
養蚕道具のほか、女性が身に付けた豪華な螺鈿細工のかんざしなども展示。諏訪地方の経済は明治以降、製糸業により目覚しく発展し、貴重な収入源として農家が蚕を大切にした。町内に数多くある蚕神の石碑も地図とともに紹介している。
五味さんは「色落ちなどを避けるために今回限りの展示になるのでぜひ見てほしい」と話している。
ギャラリートークとして、30日午後1時30分からは「養蚕の歴史」をテーマに町文化財専門審議委員の名取昇一さん、町博物館協議委員の名取大吉さん、町歴史民俗資料館学芸員の小松隆史さんが話すほか、5月13日午後1時30分からは五味さんが「蚕織錦絵の魅力」と題して話す。参加無料。申し込み不要。
開館時間は午前9時30分~午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料一般300円、小中学生150円。問い合わせは町高原のミュージアム(電話0266・62・7930)へ。
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