
館内に設置された「霧ケ峰いきものガチャ」。カプセルには缶バッジと、描かれた動植物の特徴や生態を書いた解説文が入っている
県霧ケ峰自然保護センター(長野県諏訪市)は、今季から新たにカプセルトイ自販機「霧ケ峰いきものガチャ」を館内に設置した。カプセルには、ノビタキやニッコウキスゲなど霧ケ峰の代表的な鳥類・動植物を描いた全7種(シークレット含む)の缶バッジと、それぞれの写真付き解説が入っている。1回200円で、1個につき50円を自然環境保全のために寄付する。同センターは「子どもから大人まで、霧ケ峰での思い出づくりとして楽しんでほしい」と呼び掛けている。
来館者から「記念になるようなグッズがほしい」「高原の環境維持のために貢献したい」との声が多く寄せられたことから企画した。
缶バッジは直径3センチで、▽ホオアカ▽ノビタキ▽ノウサギ▽ホンドギツネ▽ニッコウキスゲ▽アヤメ―にシークレットを加えた全7種。同センター職員の有賀沙織さんがイラストを描き、それぞれの特徴をとらえたかわいらしいデザインに仕上げた。同封の解説文では、写真とともに各動植物の生態やポイントを分かりやすく紹介している。
寄付金となる売り上げの一部は、霧ケ峰草原再生協議会の活動に充てられる。高原の外来種駆除や優先種の刈り取り、ニッコウキスゲをシカの食害から守るための柵の設置・点検などの事業費に活用される計画という。
有賀さんは「愛情を込めて描いた。お土産にもなるので、多くの人に利用してもらい、霧ケ峰の魅力を広めてくれたらうれしい」と期待している。
このほか館内には、霧ケ峰の歴史や動植物、自然の大切さについて学べる数多くのパネルと剥製を展示。子ども向けのクイズや館内を回るスタンプラリーもある。
今季の運営は11月15日まで。午前9時~午後4時。入館無料。水曜休館(祝日の場合は翌日休館。7、8月は無休)。問い合わせは同センター(電話0266・53・6456)へ。
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