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日本遺産四つ連携して誘客 「縄文」起点に農村文化の軌跡たどる 長野県

長野県内の四つの日本遺産を巡り、日本の農村文化発展の軌軌跡をたどる旅の構想を語る熊谷晃会長=茅野市尖石縄文考古館

地域の歴史や文化財群を総合的に整備、活用し、広く発信して地域振興につなげる文化庁認定の長野県内四つの「日本遺産」を生かそうと、広域連携が進んでいる。今年度は、諏訪地方6市町村を含む長野、山梨両県の縄文文化を伝える日本遺産を起点に日本の農村文化発展の軌跡をたどる旅行商品をつくり、誘客を図る。受け入れ体制を整え、旅行会社の視点を取り入れながら造成する。

旗振り役は、四つの日本遺産に関係する自治体や観光協会、博物館など18団体で構成し、2023年度に発足した「信州4大日本遺産周遊促進協議会」。ちの観光まちづくり推進機構の熊谷晃専務理事(茅野市地域創生政策監)が会長を務めている。

県内の日本遺産は、諏訪地域を含む長野、山梨両県14市町村の「星降る中央高地の縄文世界」、上田市の「レイラインがつなぐ太陽と大地の聖地」、千曲市の「月の都千曲」、長野、岐阜両県8市町村の「木曽路はすべて山の中」。

協議会では縄文世界を「原始」、レイラインを「古代・中世」、月の都を「中世・近世」、木曽路を「近世・近代」の農村文化の象徴と見立て、4エリアを巡ることでそれぞれの時代の文化や先人の精神性に触れてもらい、学びと体験を提供する。高速道路を活用して認定地域を巡る旅を想定している。 

24年度にはモニターツアーの実施や広報素材の製作、観光総合イベントへの出展、関係者間との意識共有を図るフォーラムなどを実施した。誘客と受け入れ体制の整備に向け今年度は夏にも旅行会社などを現地に招いて各地の魅力を体験してもらう機会を設ける。専門的な視点を取り入れて旅行商品に仕上げる。ガイドの育成などにも取り組む。早ければ今秋にも一般販売を始めたい考えだ。

熊谷会長は「日本遺産を生かした旅の提案は日本の原風景を求める訪日外国人観光客だけでなく、古里を持たない首都圏、大都市圏の人にも響くと思う。先人から受け継いだ文化と季節によって変わる景色を語れるガイドを育成し、富裕層、カップル、学習旅行とさまざまなバリエーションを用意して多様な客層に対し、それぞれに最適なかたちの旅を提案していく。観光客目線を大切にし、焦らずじっくり仕上げていきたい」と話している。

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