能代山本地方の桜が満開 各地に花見楽しむ人の姿広がる

能代工業団地では、並木が〝桜のトンネル〟のように咲き誇っている(能代市扇田で)
能代山本の各地で桜が満開となっている。春先の寒さや雨の影響か「昨年より見頃が遅かった」という声も聞かれたが、ここ数日のうちに一気に開花が進んだ。青空がのぞいた21日、ピンク色の花が風を受けてそよぎ、本格的な春の訪れを感じさせた。地域の〝名所〟として知られる並木や公園では、散策しながら花見を楽しむ人たちの姿も見られた。
能代市の能代公園ではソメイヨシノなどが満開。園内には、首都圏在住の出身者で組織する「関東能代会」の会員らが植栽した枝垂れ桜などを合わせて約400本が植栽されており、地域を代表する観桜スポットの一つとなっている。
市が平成29年度から進めてきた公園のリニューアル事業は昨年度までに終了して園路などが利用しやすくなり、桜が見頃を迎えた21日は、午前中から散策に訪れる人の姿も目立った。
同公園で「さくらまつり」を開催中のNPO法人・能代観光協会によると、園内の桜は今月15日ごろに咲き始めた。担当者は「今後の天気にもよるが、1週間ほどは見頃を楽しめるのではないか」としている。5月1日から「つつじまつり」にリレーする。
同市中川原地区の米代川左岸堤防沿いの桜並木も見頃を迎えた。国土交通省の桜づつみモデル事業で整備され、JR五能線の米代川橋りょう付近から同市中嶋までの約2㌔にわたり、ソメイヨシノやオオシマザクラなど400本以上が植栽されている。
桜並木と米代川、遠くには白神山地の山々も望める絶好のロケーション。21日も午前中から散策やジョギングに訪れた市民が立ち止まって花を眺める光景が見られた。堤防の散歩が日課という近くに住む女性は「去年より開花が遅かったようだが、今年もきれいに咲いてくれた。きょうは風が少し冷たいけど、花見をしながらの散歩は気分が良い」と話した。
同市扇田の能代工業団地の桜並木も満開。工業団地を東西に通る桜並木は約1㌔。市道両脇にソメイヨシノ約300本が植栽されており、淡いピンク色に染まっている。枝が張り出す歩道を歩くと、〝桜のトンネル〟を歩いているようにも感じられる。
同工業団地交流会館の職員は「先週の金曜日(18日)は、まだ咲き始めだった。あっという間に満開になり、驚いた。少しでも見頃が長く続くよう、天気が穏やかに推移してくれれば」と話した。
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