渡辺祐策の知られざる青春時代を戯曲に 生誕160周年記念で上演【宇部】
宇部発展の礎を築いた渡辺祐策の生誕160周年を記念する戯曲「渡邊祐策物語-七転び八起き すけさく青春ものがたり」が20日、記念会館で上演された。同時公演の「交響曲・渡邊祐策」もお披露目され、市内外から訪れた501人が知られざる不遇の青春時代に触れ、その人間像を新たにした。交響曲のあるまち「UBE」プロジェクト(井上悟代表)主催。
戯曲は、身内の不幸が続き、家族のために勉強を諦めなければならなかった祐策の7~19歳の物語。クライマックスは、澤瀉(たくしゃ)塾の先輩で後の盟友、村田増太郎と未来を語るシーン。村田は、家業の農業に専念し結婚を決意した祐策に「祐策は宇部に選ばれた男」と伝え、宇部を誇れるまちにするため協力し合うことを誓う。祐策は必要とされる喜びをかみしめ男泣きをする。
脚本・演出は宇部高演劇部顧問の近藤真美教諭。監修を担当した祐策のひ孫の渡邊裕志さんは「人に優しく自分に厳しい人だった。『神様のような人』と言われる原点が、家族に語り継がれた少年時代にあると確信し、近藤先生にひもといてもらった」、近藤教諭は「不遇の連続に葛藤しながら逆境を克服し、未来を見通す力を養った。人間・渡辺祐策を感じてもらえたら」と語った。
交響曲「渡邊祐策」は市内在住の演奏者を中心に、一日限りとなる13人の特別編成で演奏された。作曲を手掛けた市出身の作曲家、田中祐樹さんが自ら指揮した。田中さんは「郷土を語るのに欠かせない人。依頼はうれしかったけれど、大変でもあった。世界観を感じてもらえれば」とあいさつした。
交響曲は4楽章で構成。ストイックで自分に厳しい人柄、苦労があっても前に進む力、挫折や苦労、人々を見守る晩年の姿をテーマに短い作品ながら心に残る旋律を会場に響かせた。会場を埋めた観客の惜しみない拍手が鳴り響いた。
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