
春の穏やかな日差しを浴び潮風に揺れるイカのカーテン(八峰町八森の国道101号沿いで)
八峰町八森地域の国道101号沿いで、イカの天日干しが行われている。穏やかな日差しを浴び潮風に揺れる「イカのカーテン」は、ドライバーらに春の行楽シーズン開始を告げている。
岩館地区の食堂「いか焼き磯舟」(菊地なおみ店主)では3月20日すぎに今季の営業を開始。店舗裏にロープを張り、1日当たり30~40杯ほどのイカを4時間程度干す。菊地さん独自の干し方、寝かせ加減でうま味を凝縮したイカを焼いて提供しており、香ばしいにおいが食欲をそそる。
かつては3杯1千円で販売した時代もあるが近年はイカの不漁が続き、価格は高騰。今年は、1杯1100円前後で販売し、「数年ぶりで来店したお客さんは、値段にびっくりする」と苦笑い。土・日曜日と祭日限定で700円分の量り売りも行い、できるだけ買い求めやすいようにしている。
菊地さんは2代目で、約50年間、イカ焼きを売り物にしてきた店だが、何よりイカが手に入りにくいことがこたえ、「イカ焼き屋なのに、イカがない。タコも年々、取れなくなっている」と寂しそうに話し、今年限りでの閉店を考えているという。
県外客だけでなく、外国人旅行者もレンタカーで立ち寄り、身ぶり手ぶりを交えてコミュニケーション。「お客さんとの会話が楽しく、笑って話できることが生きがい。焼きたてを堪能してほしい」と語っていた。
同店の定休日は火、水曜日。営業時間は午前10時~午後4時。例年は11月まで営業するが、今季は未定。
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