
ロケが行われた泉野の穴倉で映画にまつわる話で盛り上がるツアー参加者
諏訪信仰をテーマにしたドキュメンタリー映画「鹿の国」が全国的な話題を呼ぶ中、ロケ地の一つ長野県茅野市泉野にある農閑期の作業小屋「穴倉」の注目が高まっている。12日には、諏訪地域の歴史や文化をテーマとしたガイドツアー「SUWAエクスペリエンス」(林聡一代表)の一行が立ち寄り、かやぶき屋根といろりの素朴な建物や知識豊富なガイドの説明に心ときめかせ、映画の余韻に浸っていた。
鹿の国は、農耕と狩猟が密接に関わる諏訪大社の四季の祭礼、神事を追った作品。中世まで厳冬期に行われた最重要神事の「御室神事」を再現したもので、穴倉を竪穴の御室に見立て、精霊ミシャグジを降ろして豊作や豊穣を祈る芸能の場面を収録した。
ガイドは映画製作に協力、出演もした諏訪信仰研究者の石埜三千穂さんと三好妙心さん。県外からの参加が多かったが、映画のシーンや神事についての質問も活発で感心の高さがうかがえた。周辺の散策も行い、地元の協力で廻り舞台を備える槻木の舞台(市有形文化財)も見学した。
着物にモンペ風ズボン、地下足袋で参加した主婦入間野登美恵さん(44)=東京都=は「映画の舞台に行けて感激。穴倉の風情も鹿肉料理もガイドも最高」と喜んだ。
立ち会った穴倉運営委員会の平澤治会長は「参加者から来冬わらじを作りに来たいという希望もあった。映画で穴倉に興味を持ってもらえてうれしい」と話していた。
ツアーでは上社本宮・前宮、神長官守矢史料館、映画に登場した猟師が経営するジビエレストランも巡る。人気が高く19日に第2弾を行う。
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