芽室町のチーズ工房「TOYO Cheese Factory」(長原覚社長)は、在シンガポール日本大使館で開かれた日本産のチーズ、ワインのプロモーションイベントに参加した。チーズコンテストで高い評価を受けたラクレットチーズを出展、北海道ブランドのイメージもあり現地の参加者から好評だった。

在シンガポール日本大使館での出展を終えた(右から)長原ちさと取締役と、長原社長
イベントは在シンガポール日本大使館と農林水産省が主催し、3月1日に行われた。
日本産のワインやチーズは近年、国際大会でも高い評価を受けるようになりレベルを上げているが、知名度の低さが課題となっている。
今回は、日本のワイナリーやチーズ工房から選ばれた約40社が商品を出展し、現地の卸業者や飲食店経営者など約170人の来場者に振る舞った。
TOYO CheeseFactoryが出展したのは「age 02 Raclette」。「Japan Cheese Awards(ジャパン・チーズ・アワード)2024」の非加熱圧搾・ラクレット系で最優秀部門賞を受賞した商品で、長原社長の妻で取締役のちさとさんらが会場でチーズを溶かしてから提供した。
「シンガポールではチーズを溶かして食べる習慣がなく、興味を持ってもらえた」と、ちさとさん。現地ではチーズプラトー(チーズの盛り合わせ)について講演も行った。
在外大使館で日本産ワインやチーズを扱うイベントは今回が初めて。
ちさとさんは「日本のチーズで初めて地理的表示(GI)に登録された十勝ラクレットを、代表して紹介できたことは誇りに思う」と振り返っている。
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