珈琲専科ヨシダ(帯広市、曽根史子社長)は今月、創業50周年の節目を迎えた。同店は自家焙煎(ばいせん)によるコーヒー豆の販売を十勝では早い時期から取り組み、多店舗展開してきた。半世紀を記念して新ブランド「吉田堂」を立ち上げ、自社商品を含む管内外のよりすぐり品を販売する専門コーナーを全店に新設、店の歴史をまとめたパンフレットを来店客に無料配布している。1年かけて記念企画や新商品の開発を行う予定だ。

リブランドした「十勝茶」と50周年冊子をPRする曽根社長
同社は1975年4月、不動産会社を経営していた吉田勝氏(元帯広商工会議所副会頭)の妻とよ子さん(故人)が、市内中心部に進出開業したイトーヨーカドー帯広店にテナント出店したのが始まり。
「当時はインスタントコーヒーが当たり前。本物のコーヒー豆のおいしさを十勝の人に届けたい」(曽根社長)との思いで開業した。以後、藤丸、ニチイ帯広店(現イオン帯広店)といった大型店、スーパーに積極的にテナントを出店した。
とよ子さんの長女で、2代目社長の三野宮厚子さんの時代には、焙煎技術を活用し、十勝産野菜を使ったスイーツ「十勝糖彩」や野菜茶などを開発。商品は道の「北のハイグレード食品」に選定されるなど、高い評価を受けた。
2019年には、曽根一氏(ネクサス会長)が事業を継承。昨年4月、曽根氏の長女の史子氏が4代目社長に就任した。
この間、藤丸閉店(23年)などで店舗配置は変化。創業の流れをくむ旧イトーヨーカドー施設内への出店は調整がつかず断念し、現在は本部を含む5店体制となっている。
「吉田堂」は管内外の個性的な作り手による商品で、同社が目利き・選定していく。焙煎機をイメージしたロゴは「SPIS DESIGN.」(上士幌町)が担当した。野菜茶を「十勝茶」としてリブランドし、吉田堂ブランドの第1弾として販売している。
パンフはA4判カラー4ページ。来店した希望者に配布する。また、ケニア豆ベースでフルーティーな「50周年記念ブレンド」を商品化、今月は通常より安値(100グラム777円)で販売している。
曽根社長は「焙煎技術を生かしたOEM事業(他社ブランドによる製造)にも力を入れたい。今後もアニバーサリー企画を毎月展開する」と話している。
同社は資本金1000万円、従業員23人。24年3月期の売上高約1億2000万円。
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