木彫り熊が「グミ」に 学旅行生らに人気 白老
白老町のアイヌ工芸作家が手掛けた木彫り熊をモチーフにしたグミ「くまグミ」が、国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)内のミュージアムショップで人気を集めている。商品化を仕掛けたのは、札幌市在住のコーディネーター・中屋真智子さん(47)。「若い世代にも木彫り熊の伝統をつなぐきっかけになれば」と期待している。

(後列左から)「くまグミ」実現に向けて人をつないだ中屋さん、合成樹脂製木彫り熊を手がけた大海さん、(前列左から)グミ製造を実現した広瀬さん、工芸作家の山田さん
「くまグミ」は、札幌市白石区に工場を持つ「タピオカエキスプレス」製造。金型から試作まで手作業で仕上げ、昨年10月にラムネ味の販売を開始した。1袋(50㌘入り)で648円。広瀬超副社長(60)によると観光閑散期でもウポポイで月間約360袋が売れており、修学旅行生らを中心に手応えを得ている。
発想の基になったのは、町高砂町の木彫工芸作家・山田祐治さん(70)が制作した木彫り熊を3Dスキャンでデータ化し、UVレジンで再現したアクセサリー「シンコプ(アイヌ語で結び目)」。札幌市の企業「エムブイピークリエイティブジャパン」の大海恵聖社長(57)が2021年に売り出したところ、「まるでグミのよう」と話題になり、中屋さんが商品化を目指して粘り強く協力企業を探して実現した。
山田さんは、町内に現在3人しかいない木彫り熊作家の最年少。「工芸の灯を絶やさないため、新しい形でも木彫り熊を広めたい」と話す。「熊を食べる」コンセプトに戸惑いはあったが、「作品の魅力を伝える手段の一つになれば」と前向きに受け入れたという。
今後は、くまグミに新たなフレーバーを加えるほか、チョコレートなど他素材での商品化、フクロウやサケなどのモチーフでのシリーズ化も視野に入れており、中屋さんは「伝統と技術の接点から生まれる商品が、新たな担い手を生むきっかけになれば」と話している。
目や手触りで楽しむ工芸から味わう工芸へ―。「くまグミ」が白老の木彫文化を未来へつなぐ可能性を広げるのか、注目されそう。
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