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ノロの装身具3点を村指定文化財に ガラス玉を編んだ「玉ハベラ」 奄美大島宇検村

鹿児島県宇検村が新たに村指定文化財に登録した「玉ハベラ」(右端が初確認のもの)

 鹿児島県宇検村はこのほど、集落繁栄や豊作を祈願する祭祀(さいし)を執り行う神女ノロの装身具「玉ハベラ」3点を10番目の村指定文化財に登録した。同村にゆかりのある島外在住の2個人が寄贈したもので、うち1点は初めて存在が確認された。村教育委員会が所有・管理し、秋ごろに計画している企画展で一般公開する予定。

 ノロは琉球王府から任命を受けた神女で、奄美では薩摩藩支配下となる以前に制度が導入された。宇検村では16世紀に発行された任命時の辞令書2通が見つかっている。阿室集落では、近年までノロによる祭祀が行われていた。

 玉ハベラはガラス玉を板状に細長く編んだもので、魂を守護するためノロが背中側に垂らして装着していたとされる。幕末の薩摩藩士、名越左源太が1850年代にまとめた「南島雑話」にも図説付きで記述がある。

 村教委の渡聡子学芸員(36)によると、玉ハベラを背中に装着したノロの写真は見つかっておらず、写真が残る現代では装身具ではなく拝む対象として使われていたと考えられる。

 文化財登録された3点の玉ハベラは昨年5月と7月に2個人からそれぞれ寄贈の申し出があり、村教委が引き取った。ノロの祭祀道具として各家庭で継承・保管されており、うち2点を所有していた家庭では旧正月に玉ハベラを飾って拝んでいたという。

 3点は長さ(ガラス玉部分)50~56センチ、幅11~17センチ。花柄やギザギザ・ひし形(鋸歯紋・きょしもん)などの模様が特徴的で、首飾りやまが玉が付属しているものもある。下部には蝶を意味する「ハベラ」と呼ばれる三角布が装飾されている。

 奄美群島に関連する玉ハベラは今回の3点を含み計16点が確認されており、このうち瀬戸内町と大和村が所有する各1点は県の指定文化財。村は14日付で3点の玉ハベラを村指定文化財に登録。同村の方言で蝶(ちょう)は「ハブラ」と発音するが、県の登録名に合わせて「ハベラ」と表記した。

 玉ハベラは琉球からの伝来品と考えられるが、3点が製作された年代や産地などは不明。現在、専門家がガラス玉の成分分析を行っており、秋ごろまでに調査報告が出せる見込みだという。

 渡学芸員は「現存する数少ない貴重な資料。後世まで残していくことが目的。研究を進めて(玉ハベラについて)明らかにしていきたい」と語った。

 村は今後、県指定の文化財登録に向けても働きかけるとともに、秋ごろをめどに企画展の開催を目指す。企画展では「ハブラ」をテーマに、玉ハベラ3点のほか、同村に関連するノロの装身具や祭祀に使われる道具などを展示する予定だ。

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