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紀伊民報社

田辺市の魅力を冊子に 中学1年生が発信

田辺市の魅力を取材した冊子「田辺のみちしるべ」をアピールする東陽中1年生(和歌山県田辺市神子浜1丁目で)

 和歌山県田辺市の東陽中学校1年生67人が、市の魅力を発信しようと冊子「田辺のみちしるべ」(B5判、26ページ)を作った。自然や商店街、暮らしなど12のテーマを掘り下げ、市の将来をどう描くかも提案している。

 地域学習の中で、田辺市が「消滅可能性自治体」の一つに挙げられていると知ったことが、冊子を作るきっかけになった。「みちしるべ」には「未知の魅力を知る」と、「将来の田辺の道しるべを自分たちでつくる」という二つの意味がある。田辺市がこの先も幸せなまちであるように願いを込めた。
 冊子作りは昨秋からスタート。テーマごとに見開きで、概要説明と中心となる人物へのインタビュー、生徒の感想や提案を盛り込んだ「私たちが考える20年後の田辺市」などで構成している。レイアウトも生徒が手がけた。
 「商店街」のページでは、さまざまなイベントを企画している洋服店店主の横矢雄一朗さんをインタビュー。「子どもたちに地元の思い出をつくってほしい」との思いを聞き出した。
 自身も商店街での音楽イベントに出演したという嶋中来夢さんは「中学生はあまり商店街を訪れないけれど、さまざまなイベントがあるので、ぜひ参加してほしい。いろいろなつながりが生まれるはず」と話した。
 「自然」では天神崎を取り上げ、季節や時間帯により姿を変える景色や多様な生物、「天神崎の自然を大切にする会」の活動などを取材した。
 庄司慶太朗さんは「野外活動で訪れる身近な場所だけれど、地道な活動によって魅力が守られてきたと知った。僕も清掃に参加した。冊子を通じ、保全活動に積極的に参加する人が増えればうれしい」と話した。
 他の生徒も「魅力を発信することで、多くの観光客に田辺を訪れてもらいたい」「地元の人にも田辺の良さを再発見してもらいたい」と話している。
 冊子は県教委の「ふるさとわかやま学習奨励賞」を受賞した。田辺市の中部、東部、ひがし公民館で配布している。

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