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北羽新報社

能代市二ツ井町のさとうボデー、第三者に事業承継 商工会などが全面支援

事業譲渡契約を交わした佐藤さん(左)と藤田さん

 能代市二ツ井町下野の自動車板金・塗装・修理を手掛ける「さとうボデー」(佐藤正人代表)が、第三者に事業を継承することになった。経営者の高齢化による後継者不足が大きな課題となる地域にあって親族、従業員への事業承継は散見されるが、第三者への承継が実現するのは珍しく、事業承継を支援してきた二ツ井町商工会は、「今後も創業と事業承継には特に注力したい」としている。

 事業譲渡するのは、昭和56年に同地で創業したさとうボデーの佐藤さん(69)。承継するのは、現在同町内で兄が経営する自動車整備会社で働きながら独立を模索していた藤田裕二さん(44)=能代市日和山下=。二ツ井町商工会、県事業承継・引継ぎ支援センターが両者の意思を把握し、事業承継に伴う事業計画や登記関連の書類作成などをサポートしてマッチングし、21日にさとうボデーの事務所で事業譲渡契約書に調印した。
 高齢を理由に事業を引き渡す佐藤さんは、後継者がなかったため一時は廃業を考えたこともあったが、承継候補と成り得る人が偶然町内にいると知って驚いたといい、「同じ町内の人が事業を継承してくれるなら、私自身幸運。求められればアドバイスもするが、藤田さんなりに、自分が思う通りにやってほしい。その上で今までのお客さんも大事にしてもらえたらうれしい」と話した。
 藤田さんが新たに立ち上げる会社の屋号は、新旧経営者の名前から「藤」の1字を取って「藤耀(とうよう)ボディー」。さとうボデーの従業員1人も含めて事業を継続することになり、藤田さんは「このようなチャンスを与えてくれたことに感謝したい。佐藤さんの昔からのお客さんを含めて、大切にしていきたい」と話し、佐藤さんが長年築き上げてきた事業を受け継ぐ重みを実感していた。
 県事業承継・引継ぎ支援センターと共に今回の事業承継を支援してきた町商工会によると、事業承継には後継者人材バンクを利用するなどさまざまな手段があるが、条件が一致しないことも多く、今回は町内で、しかも第三者への事業承継が実現したのは珍しい。
 また、令和4年の調査では同会会員の平均年齢は63・9歳で、後継者が不足していると回答したのは77・4%に上る。同会は「会員の高齢化による後継者不足は今後も課題になっていく。商工会として創業支援と事業承継には特に注力し、地域の事業所が減少しないよう、雇用を守れるように努めていきたい」としている。

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