ファミマがバス待合所に 道内初 苫小牧市内2店舗で活用
コンビニエンスストア大手のファミリーマート(東京)が、苫小牧市内の春日町店と住吉町店の2店舗をバス待合所として使ってもらうサービスを始めた。市内路線バスの維持に協力するもので、同社がバスの待合所としてコンビニを開放するのは、道内では初めて。

バス待合所としてのファミマ利用をアピールする川村店長(中央)ら
市などによると、市内のバス待合所は老朽化が進んでいるが、路線バスを運行する道南バス(室蘭市)は赤字決算が続く厳しい運営状況で、待合所の新設や改修は難しいという。民間店舗の対応などを模索する中、昨年1月に市とファミマが地域活性化包括連携協定を締結した縁もあり、今年2月から2店舗を待合所として活用している。
18日には市や道南バスの職員がお礼を兼ねて店舗を訪れた。市まちづくり推進室の神保英士室長は「待合所の充実は課題となっていた」と振り返り、「待ち時間を快適に過ごすことができ、素晴らしい取り組み。大変意義深い」と感謝した。道南バス苫小牧営業所の田村洋次所長も「市内の待合所が少ない中、店舗を提供していただき、弊社としても安心」と述べた。
店舗内ではバスの案内表示を張り出し、時刻表も用意して利用者を迎えている。苫小牧春日町店の川村淳店長は「近隣住民の生活に少しでもお役に立てればと思い、協力した。特に冬は寒いので、店内で待ってもらえたら」と積極的な利用を呼び掛け、「ここにファミリーマートがあることを知ってもらい、何かあった時は店に入ってきてほしい」と話していた。
関連記事
龍神へ移住を オンラインセミナー
和歌山県田辺市龍神村への移住促進に取り組んでいる連携組織「龍神村移住促進プロジェクト」が今月から、オンラインセミナー「和歌山県 龍神村 移住の案内帖(ちょう)」を開く。全3回のうち1回目が30...
酒田 いろは蔵パークB館オープン ト一屋とイゴット
酒田市上本町の酒田商業高校跡地(市有地)で整備が進められていた商業施設「いろは蔵パーク」。先月末のA館に引き続き18日、スーパー・ト一屋と、酒田天然ガス運営のキッチンスタジオ「iGot(イゴット)...
更新時などで2割申請、マイナ免許証スタートから間もなく1カ月【山口】
各種手続きの簡略化などメリット マイナンバーカードと運転免許証が一体化したマイナ免許証の運用が始まり、県内で唯一の変更窓口となる山口市小郡下郷の県総合交通センターでは、免許証の更新、住所変更...
万博で帯広発「パラコレ」花開く 主宰の森田さん「次の舞台へ」
大阪・関西万博の会場で17日、帯広発の障害者のファッションショー「パラコレクション(パラコレ)」が開かれた。車いすや義足のモデルが着物を着てダンスなどを披露。障害者も健常者も分け隔てなく着ること...