全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

忘勿石の碑で平和宣言 大原中生、犠牲者の冥福祈る

南風見田の浜、忘勿石の碑の前で平和集会を開いた大原中学校の生徒ら=20日、同碑前

 【西表】大原中学校(垣花正人校長)の平和集会がこのほど、南風見田の浜、忘勿石の碑の前で開かれた。

 同地は戦争マラリア禍の戦跡であり、第2次大戦末期、軍命により波照間島民1500人がマラリア有病地の西表島に強制疎開させられ罹患(りかん)し多くの住民が命を落とした。疎開から戻った波照間島でもさらにマラリアは猛威を奮い、島民の3分の1の488人が亡くなった。

 同地で波照間国民学校の識名信升校長が「忘勿石」と刻んだ石が戦後発見され、1953年に波照間出身者ら地元有志によって建てられた「忘勿石の碑」には80人余りの犠牲者の名が刻まれている。  平和集会で生徒らは慰霊碑に花と黙とうをささげ「大切なものを奪う戦争を二度と起こさない。歴史や世界を知り、自分のやるべきことをやり、少しでも平和につながる努力をする」と平和への決意を宣言した。

 集会では、養護教諭の友利真理子さんが、疎開体験者の義母、豊原在住の友利フジ子さん(85、当時10歳)に代わって講話。友利教諭は「ばあちゃんは、皆に話して聞かせたくても、ここに来ると恐怖や悲しみが思い出されて夜も眠れなくなる。ほんの一部だが私が聞いた事を伝えたい」と、忘勿石の悲劇を語り、「人を人で無くすのが戦争。戦では何もかも無くなるよ。今が平和だから良いではなく、中学生の皆の子どもや孫までも平和であるように、この話を語り継いでほしい」とフジ子さんの言葉を伝えた。  生徒らは海のかなたの波照間島に向かい鎮魂の合唱を送った。

関連記事

紀伊民報社

断水、崩土…各地で被害 2日の大雨で和歌山県南部

 梅雨前線の影響で和歌山県内は2日、大雨に見舞われ、各地で被害が発生した。田辺市上秋津では全域の1280戸で断水。みなべ町では民家裏の梅畑が崩れた。通行止めになった道路があったほか、交通機関には...

101歳の編田さん 町民スポーツ賞 道マスターズ選手権2種目で優勝 安平

安平町早来大町在住の編田久乃さん(101)が、町から町民スポーツ賞を受けた。昨年の北海道マスターズ陸上競技選手権大会の「100~104歳クラス」において、2種目で優勝を果たした栄誉をたたえたもので...

宇部日報社

朝市活況、鮮魚ずらり 県漁協宇部岬支店【宇部】

魚食普及へ新企画、タイやチヌ割安販売  捕れたての鮮魚を召し上がれと、県漁協宇部岬支店青壮年部(上村謙太部長)の朝市が3日、同支店前で開かれた。マダイやコウイカ、ブトエビなどが割安で販売され、...

荘内日報社

遠隔診療と地域交流実証実験 酒田市が山大、公益大、NTT東日本と協定 活性..

 酒田市は2日、山形大学(山形市、玉手英利学長)、東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)、NTT東日本(本社・東京都、澁谷直樹社長)と「庄内地域における遠隔診療と地域コミュニティ形成に関する実証実...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク