脱炭素へ計画認定 奄美空港、鹿児島県内で初 国交省

鹿児島県内で初めて脱炭素化推進計画が認定された奄美空港=16日、奄美市笠利町
鹿児島県が国に申請していた奄美空港(奄美市笠利町)の脱炭素化推進計画について、国土交通省は16日までに認定すると発表した。計画は2050年度の温室効果ガス排出量ゼロを目標に設定し、それに向けた再生エネルギー活用など具体的な取り組みを定めたもの。地方自治体が管理する空港の計画認定は県内で初めてで、九州では佐賀空港(佐賀県)との2施設のみ。19日に同省で認定式がある。
国は航空分野のカーボンニュートラル(脱炭素化)に向け、2022年6月に航空法や空港法などの関連法令を改正。各空港の管理者と空港が一体となって、具体的な目標や取り組み策などを定める空港脱炭素化推進計画の作成制度を創設した。
県はこれを受け、奄美空港の計画策定に向けた脱炭素化推進協議会を設立。22年11月から23年7月まで3回の会議を経て計画案を作成。24年12月に国交省へ認定を申請していた。
県港湾空港課によると、奄美空港の施設と車両からの温室効果ガス排出量は2013年が1475トンで、6年後の19年が874トン。計画では、30年度の排出量の削減目標を13年度比で46%以上とし、50年度の実質排出量ゼロを目指す。
主な取り組みは、施設照明のLED(発光ダイオード)化や空調の高効率化、太陽光発電設備の新規導入、車両のEV(電気自動車)化やFCV(燃料電池自動車)化など。県では今後も年1回程度、協議会を開いて計画の進捗(しんちょく)状況の共有などを図る。 県内では奄美空港を除く離島6空港のうち種子島、徳之島、沖永良部、与論の4空港についても協議会で計画案の策定が進められており、県港湾空港課は「早期の計画案策定と認定を目指す」としている。
関連記事
龍神へ移住を オンラインセミナー
和歌山県田辺市龍神村への移住促進に取り組んでいる連携組織「龍神村移住促進プロジェクト」が今月から、オンラインセミナー「和歌山県 龍神村 移住の案内帖(ちょう)」を開く。全3回のうち1回目が30...
酒田 いろは蔵パークB館オープン ト一屋とイゴット
酒田市上本町の酒田商業高校跡地(市有地)で整備が進められていた商業施設「いろは蔵パーク」。先月末のA館に引き続き18日、スーパー・ト一屋と、酒田天然ガス運営のキッチンスタジオ「iGot(イゴット)...
更新時などで2割申請、マイナ免許証スタートから間もなく1カ月【山口】
各種手続きの簡略化などメリット マイナンバーカードと運転免許証が一体化したマイナ免許証の運用が始まり、県内で唯一の変更窓口となる山口市小郡下郷の県総合交通センターでは、免許証の更新、住所変更...
万博で帯広発「パラコレ」花開く 主宰の森田さん「次の舞台へ」
大阪・関西万博の会場で17日、帯広発の障害者のファッションショー「パラコレクション(パラコレ)」が開かれた。車いすや義足のモデルが着物を着てダンスなどを披露。障害者も健常者も分け隔てなく着ること...