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迫真の演技で観客魅了 奄美大島の龍郷町で青少年ミュージカル

出演した児童生徒らが迫真の演技で観客を魅了した菊次郎ミュージカル=15日、鹿児島県龍郷町りゅうゆう館

 西郷隆盛と愛加那の長男・菊次郎の人生を描いた青少年ミュージカル「KIKUJIRO」(同実行委員会など主催)の2024年度公演が15日夜、鹿児島県奄美大島の龍郷町のりゅうゆう館であった。主に町内の児童生徒や大島高校ダンス部などが出演し、菊次郎が歩んだ軌跡をミュージカルで表現。華やかな舞台演出や迫真の演技で観客を魅了した。

 名誉町民の菊次郎は1861年に龍郷で生まれ、明治時代に外交官として活躍。日本統治下の台湾で初代宜蘭庁長も務めた。ミュージカルは菊次郎の生誕160周年記念事業として始まり21年度に初公演。脚本と演出、音楽は鹿屋市出身の演出家、松永太郎氏が担当している。

 4期目となる今年度は、小学5年~高校3年生の39人が参加し、昨年5月から練習に励んできた。このうち9人は12月末、町の交流事業で台湾宜蘭市を訪問。現地の人たちと交流し、資料館や記念碑などを訪れて菊次郎の活躍に理解を深めた。

 初日の公演は午後6時開演。約570人が来場した。舞台は2部構成。1部は死の床にある菊次郎が自身の人生を振り返る冒頭で始まり、奄美大島で過ごした少年期から、西郷家での暮らしや米国留学を経て成長する過程を表現した。西南戦争での負傷による右足切断や父の死など苦難も描いた。

 2部では宜蘭庁長時代を中心に展開。薩摩藩の支配下で苦しむ奄美の人々と、日本統治に反発する台湾の住民たちを重ね合わせる菊次郎の心の葛藤や、住民たちと共に宜蘭川の堤防建設に尽力する様子を描いた。

 劇中では情感豊かな歌や活気あふれる踊りも繰り広げられた。フィナーレは全員によるダンス。会場には大きな拍手が鳴り響いた。友人が出演しているという朝日中2年の女子生徒(14)は「普段は明るくて優しい友人が舞台の上ではかっこよくてすごかった。ダンスも演技も上手くて感動した」と話した。観覧に訪れた女子生徒の母(49)は「引き込まれて泣いてしまった。あっという間に時間が過ぎた」と目を細めた。

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