圧巻のねぐら立ち 能代市・小友沼に北帰行の渡り鳥20万羽以上

空を覆うように飛んで行く渡り鳥(4日午前6時15分ごろ、能代市の小友沼で)
国内有数の渡り鳥の飛来地として知られる能代市の小友沼に、今年も北帰行中の渡り鳥が集まっており、朝方に餌場へ向かって飛び立っていく姿が見られている。4日はガン・カモ類やハクチョウ類など20万羽以上が観測され、早朝には羽ばたく音を周囲に響かせながら飛び立ち、圧巻の光景が広がった。
能代山本地方は渡り鳥の飛来ルート上にある。特に小友沼は、毎年この時期になると北帰行中のガン・カモ類やハクチョウ類などが羽を休める。
小友沼で野鳥や植物の観察活動を行う「おとも自然の会」(牛丸武久会長)によると、今年は2月中旬に渡り鳥が飛来し、19日にはマガンやヒシクイなど約5万羽が確認された。その後は大雪に見舞われて小友沼も凍結し、渡り鳥の姿が見られなくなったが、解氷すると一気に数が増え、今月3日は20万羽を超えた。
4日早朝はマガン約20万羽、オナガガモ約8千羽、ハクガン約3千羽、ハクチョウ類1千羽などが確認された。午前6時ごろから数万羽単位で飛び出し、羽ばたく音が周囲に響き渡った。上空を旋回したり、餌場へと向かって飛んで行ったりし、迫力あふれる光景が広がった。
牛丸会長は「今がちょうどピークを迎えている。渡り鳥たちも異常気象に振り回されている様子で、津軽(青森県)の方で氷が解けるまでは小友沼にとどまることになるだろう」と話した。
渡り鳥は、例年3月下旬から繁殖地であるロシアのシベリアやカムチャツカなどに向かって行く。
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