苫小牧市表町のグランドホテルニュー王子で２８日まで、物産展「全国選りすぐりうまいもの市」が開かれている。北海道、東北、九州、沖縄の特産品や名産品約２００種類の商品を並べ、市民らが買い物や飲食を楽しんでいる。

全国各地の特産品を品定めする買い物客

　同展は２０２２年に始まり、今回が１０回目の節目。始めた当時はコロナ禍で、地元にいながらにして各地のグルメを楽しむ趣向が、人気イベントとして定着した。今回は過去に好評だった北海道、東北、九州の商品を中心に、新たに沖縄の名物などを加え、過去最大の品ぞろえとなった。

　会場入り口には沖縄の豚足「てびち」や豚角煮、菓子「ちんすこう」、海ぶどうなどの名産を並べ、仙台の牛タンや福島の喜多方ラーメン、福岡のめんたいこ高菜などもずらり。イートインメニューも充実し、上品な魚介の風味に柔らかいチャーシューが味わえる「特製にぼしラーメン」（９００円）などを用意した。

　初日から３連休と重なったことで、昼時には１００人以上が入場する人気ぶりで、イチゴ「あまおう」の菓子など早々に完売する商品も。市内北光町の主婦木村智恵さん（６２）は秋田の漬け物いぶりがっこのチーズサンドを買い求め、「見たことのないものばかりで楽しい。今度は出身地の山梨の商品も扱ってほしい」と話していた。

　同ホテルでは２５年度も引き続き、うまいもの市を不定期で開く予定。橋場昭三料飲支配人は「多くの方に来ていただき、リクエストも寄せられるイベントになった。今後も新しい地域の商品を扱っていきたい」と話していた。

　２８日まで午前１１時～午後４時。問い合わせは同ホテル料飲部　電話０１４４（３１）３１１４。