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長野日報社

行楽シーズン到来祝う 八島ケ原湿原で安全祈願祭

八島ケ原湿原の広場で開かれた安全祈願祭

 下諏訪町郊外の八島ケ原湿原で23日、安全祈願祭があった。下諏訪観光協会が主催し、関係者約40人が参列。大型連休を前に来場者の無事を祈り、行楽シーズンの到来を祝った。

 湿原を見下ろす広場で開かれた祈願祭では神事に続き、河西正一観光協会長が「素晴らしい景色をPRし、大勢のお客さんに安全に歩いてもらおう」とあいさつ。青木悟町長は八島高原を美しくする会が木道整備を進める新たな計画に触れ、「訪れた人が安心安全に歩け、素晴らしい景観を守っていく」と述べた。

 入り口にある八島ビジターセンターあざみ館が同日から開館し、開花情報の発信と道案内を始めた。今年から常駐していたインタープリター(自然解説員)の代わりに、霧ケ峰体験教室(電話0266・75・2510)が予約制で体験プログラムを担当する。 

 八島ケ原湿原は霧ケ峰高原の北西部に位置し、標高は1640メートル。生息するシュレーゲルアオガエルの鳴き声は「残したい日本の音風景100選」に選ばれている。季節ごとに希少な花が咲き、ニッコウキスゲが7月、ノアザミが8月、シシウドが9月に見頃を迎える。現在、ザゼンソウとバラ科のキジムシロを見ることができる。

 あざみ館は11月4日までの毎日午前9時半~午後4時半。入館無料。問い合わせは同館(電話0266・52・7000)へ。

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