パン菓子製造の三星（苫小牧市糸井）は１５～２４日、苫小牧総合経済高校流通経済科の３年生が考案したクロッカン「苫小牧の秘蜜」とスイートポテト「アロっと！すいぽて」を市内４店舗で販売する。営業本部企画広報課の佐藤巧課長は「高校生ならではの発想が素晴らしい。来店客の反応を見てレギュラー商品にする可能性もある」と期待を寄せている。

苫小牧の秘蜜を考案したグループ

　クロッカンはナッツ類を使った歯触りの良さが特徴の焼き菓子。「苫小牧の秘蜜」は、ナッツ入りの生地に大滝（伊達市）産のアロニアを混ぜたバタークリームをサンドした。考案者の小野寺美空さん（１８）は「自分たちがこだわったクリームの味が生かされている」と話す。「アロっと！すいぽて」は道内産サツマイモのペーストに大滝産アロニアのジャムを使った。考案した玉置詩乃さん（１８）は「甘過ぎず、さっぱりとした味」とアピールする。

　同科の３年生３３人は「商品開発と流通」の授業で、１０グループに分かれてパンや菓子の開発に着手。２グループのクロッカンとスイートポテトが商品化された。「苫小牧の秘蜜」は１個１８０円、「アロっと！すいぽて」は１個８００円。本店と中央店、新開店、沼ノ端店で取り扱う。