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長野日報社

旧長野県山口村越県合併20年 元村長・加藤出さんに聞く

馬籠宿を歩く加藤さん。「若い人が戻り店を開くケースも出てきた。馬籠や旧山口村の良さを受け継いでほしい」

 「平成の大合併」で県境をまたぐ初のケースとして注目を集めた、長野県木曽郡山口村と岐阜県中津川市の越県合併。2005年の合併成立から、13日で20年を迎えた。当時、合併論争は村内にとどまらず、県内でも混乱が続いた。渦中で翻弄されながらも村長として住民に向き合い続けた、加藤出さん(87)に話を聞いた。

 ―「平成の大合併」で注目された越県合併。あれから20年。長野県や木曽との関係性など、合併で旧山口村の様子は変わりましたか。

 もともと生活実態は岐阜県に依存していたので、生活面の変化はそんなにない。妻籠宿や木曽など、観光面での結び付きはむしろ強くなっている。長野県、岐阜県ともに馬籠宿を観光資源として大切にしてくれていると感じます。

 ただ相対的に人口が少ないため、学校が統合対象となったり、旧山口村地区から市議を出しにくかったり。越県とは異なりますが、いわゆる”周辺部”になってしまった実感もあります。

 ―合併を巡っては、村内で賛否が分かれただけでなく、県レベルでも混乱が続きました。当時はどんな思いで村政を運営していたのでしょう。

 旧山口村は昭和33(1958)年の「昭和の大合併」で、旧神坂村が分裂し馬籠地区などが編入してできた村。その際、地区を二分する感情的なしこりが残った。平成の大合併では賛否よりも、前回の不幸を繰り返してはいけないとの一念でした。住民の意向を尊重し一体となった新たな地域づくりに向け、情報提供や意見交換の場づくりに努めました。

 合併協議が本格化する前、当時の田中康夫知事と会談する機会があり、「このままでは中津川と合併する流れになる」と伝えたところ、「村民が決めること。決まれば、知事として支援する」と述べられた。長野県に引き留める考えはないと理解しました。

 ところが村の方針が定まると、山口村を長野県に残したいと態度が一変。私たちは知事の言動に翻弄され、村が再び二分してしまう恐れも抱きました。最後まで知事の本心は分かりませんでしたが、県のトップとして、発言に責任を持ってほしかった。せめて、初めの段階で「残ってほしい」と伝えてほしかった。

 ―改めて、20年前の越県合併をどう評価しますか。

 住民の意向が反映されたことはよいこと。ただ20年が経過し、合併の経過を知る市職員や市議が減ってきました。旧山口村の人口は約2000人から500人ほど減った。周辺部としての課題も顕在化してきています。

 財政状況に危機感を抱かせ、合併特例債などのアメとムチで小規模自治体に決断を迫った平成の大合併とは何だったのか、との思いもあります。現在の市長や市職員、市議にはこうした節目に合併を検証し、まちづくりへのビジョンを示すなど、合併した旧町村に改めて目を配ってほしい。

 ―馬籠宿は、近年のインバウンド効果もあり、にぎわっています。馬籠や島崎藤村の位置付けは変わりましたか?

 合併前から言っていますが、合併して土地が動くわけではない。馬籠も藤村も、日本や世界の宝であり、信州や木曽との結び付きも変わることはない。信州の馬籠であり、木曽の藤村先生です。少なくとも私は信州人だと思っている。年配の住民は、今でも集会の最後には「信濃の国」を歌っているんですよ。

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