6月に苫東映画祭 愛好家の交流や無料上映会
苫小牧市出身の映画監督稲塚秀孝さん(74)が代表を務める苫小牧映画サークルと映画鑑賞団体全国連絡会議(全国映連)は6月28~30日、「苫東映画祭―北海道 映画の大地―」を開催する。主会場の市東開文化交流サロンで全国の映画愛好家との交流や上映会を開くほか、多くの人に映画を身近に感じてもらいたい―と、市民会館で参加自由の無料上映会も予定している。

6月に開催する苫東映画祭のチラシ
全国映連が加盟サークルの交流会として毎年開催地を変え、続けているイベント。今年で52回を数え、苫小牧での開催は初めて。苫小牧東部開発地域(苫東)が黒澤明監督「影武者」のロケ地だったことや、稲塚さんが自身の作品でも撮影に使っていることなどから「苫東映画祭」と名付けた。
6月28、29日は主会場でサークル会員向けの上映会や意見交換会のほか、講演会、分科会を計画。参加費3000円で、サークル会員以外も歓迎する。
市民会館の無料上映会は申し込み不要。仲代達矢さん主演で苫小牧でも撮影が行われた「春との旅」や、支笏湖畔の丸駒温泉旅館が登場する「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」など北海道に関係する6~7作品を扱う方向で調整している。
同30日はオプション(別料金)で、「影武者」の苫東のロケ地や平取町の二風谷アイヌ文化博物館などを巡るツアーを準備している。
稲塚代表はコロナ禍を経て深刻化する映画館離れに危機感を抱き、映画祭の地元開催を引き受けた。「スクリーンで見るから味わえる良さがあり、感想を語り合うコミュニケーションも大事。映画にもっと触れてほしい」と参加を呼び掛ける。
苫小牧映画サークルは2023年4月設立。全国映連に加盟する市内唯一の団体で、偶数月の上映会や会報発行などが主な活動。年会費3000円で上映会の3回分が無料。追加鑑賞は1回に付き1000円。会員は現在36人で、協賛金集めに奔走中。問い合わせは稲塚さん 携帯電話090(3433)6644。メールアドレスinazuka@takionjapan.onamae.jp。
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