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荘内日報社

大雨被災の社殿再建へ 酒田 御瀧神社 CFに取り組む広く支援呼び掛け ご神体無傷に奮い立つ

 昨年7月下旬の記録的大雨で社殿が全壊した酒田市下黒川の御瀧(みたき)神社。社殿の再建に向けて同神社の阿曽右貢宮司(74)はクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。第一目標金額は500万円。阿曽宮司は「圧巻の自然美と地域の大切な場所を後世に継承するため、どうか温かい支援をお願いしたい」と呼び掛けている。

 落差15メートルほどの「不動の滝」を祭る同神社は、安土桃山時代の建立といわれている。滝は別名「開運出世の滝」と呼ばれ毎年、多くの受験生や新社会人が訪れるほか、地元住民が地域の豊作・豊水を願い神事を行う神聖な場所として長年受け継がれてきた。大雨の影響で土砂が崩れ参道が一時通行止めになり、激しい水の流れで社殿は壊滅的な被害を受けた。

昨年7月の大雨で被害を受けた御瀧神社=昨年 7 月、阿曽宮司提供

 大雨の翌日、神社の様子を見た阿曽宮司は「土砂で埋まった水路や崩落した道路、杉の木にもたれかかるように崩れていた社殿の姿を見ても現実味が湧かず、頭が真っ白になった」と。心が折れかけていた中、崩れた社殿の中から3体のご神体が奇跡的に無傷で見つかったことに奮い立たされたという。

 神社のあった場所は現在、がれきを撤去し一定程度の整地をしているが、危険防止のため境内前の道路から立ち入り禁止となっている。再建費用は2500万円余の見通しで、共済金や自己資金だけでは到底かなわないという。今回のCFで寄せられた支援金は、防災のため境内を約1メートル底上げする費用に充てるほか、社殿再建費用に活用する予定。社殿については複数年での整備を見込み、氏子などと協議している。

 阿曽宮司は「酒田、全国の皆さんから愛される御瀧神社であり続けたい。自身の最後の仕事として、ご神体にまた神域に鎮座してもらい、後世につなぐことができたら」と語った。

 支援はCFサイト「READYFOR」(レディーフォー)で、受け付けは来月31日(月)午後11時まで。リターンは限定御朱印やお守り、トートバッグなど。アドレスはhttps://readyfor.jp/projects/kaiun2236

がれきが撤去された境内。社殿がなくても奥の不動の滝を拝みに参拝者が訪れるという=昨年10月

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