
若手花火師が技術や独創性を競う新作花火大会。新たな形式で6年ぶりに開催する方針が示された=2016年9月
長野県諏訪市の諏訪湖を舞台とする全国新作花火競技大会の実行委員会は12日、市役所で開き、6年ぶりに大会を開催する方向性を確認した。8月の諏訪湖祭湖上花火大会後、9月に開かれる大会として定着しているが、分散開催の新しい形式で再開する方針。9月の土曜日に4週にわたり5人ずつの予選会を実施し、10月26日に1位通過者らによる決勝を行う。4月の実行委で正式決定する。勝ち上がり方式の競技花火大会は「全国でおそらく初めて」という。
予選・決勝ともに交通規制はせず、スポンサー席以外の有料桟敷席や仮設トイレは設けない。諏訪湖イベントひろば(旧東バル跡地)を駐車場として開放し、諏訪湖祭で実績を積む民間施設での駐車場予約システムも周知。石彫公園や湖畔公園などの規制エリア外で自由に見物してもらう計画だ。
新作花火大会の原点でもある「若手花火師の育成」は引き続き大切にし、参加資格は火薬類製造保安責任免許の取得から25年以下とする。変革にも挑み、予選ではデジタルリモート審査を採用。遠方の審査員は高精細な映像を基に採点する。マイクロプラスチックの発生につながる素材の使用を禁止し、環境にも配慮した大会を目指す。
競技花火は1人2分(打ち上げは90秒以内)とし、競技後に毎回組み込む協賛花火のスターマイン(3分)を含め20分間余で終える考え。大会名や開催時間も4月の実行委で決めるという。民間事業者との連携も検討する。
新作花火大会はコロナ禍で3年間中止し、23年度以降は安心安全な大会にするための開催費用や運営体制の確保が困難として、開催を見送ってきた経緯がある。諏訪観光協会など4機関・団体で構成する検討委が、新しい形式での開催も視野に入れながら大会のあり方を協議。9月末から10月末の土曜に10分間の花火を打ち上げた一昨年の「諏訪湖オータム花火」をモデルに新形式を打ち出した。分散・短時間開催にすることで予算を3600万円ほど減額できる見込みという。
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