庄内砂丘産アサツキPR 12―18日 東京・銀座でフェア初開催
庄内砂丘特産のアサツキをPRしようと「食の都庄内」ブランド戦略会議と「庄内まるごと届け隊」推進協議会は、東京・銀座で初の「あさつきフェア」を開く。期間は12日から18日までの1週間。銀座の飲食店に旬のアサツキを無償提供する。参加各店では「酢味噌和え」のほか、オリジナル料理を作りシャキシャキとした歯応えと独特の辛味があるアサツキのおいしさを顧客に伝える。
アサツキは酒田市袖浦地区を中心に栽培されている在来作物の一つ。ネギやニラの仲間で庄内では球根から伸びた新芽の部分を食べる。JAそでうらでは例年11月中旬から3月下旬にかけて砂丘地から掘った株をハウスに入れて新芽を伸ばしパック詰めしたものを「庄内砂丘あさつき」というブランド名で首都圏に出荷している。県庄内総合支庁によると、庄内では54件の農家が約16トン(2023年度実績)を生産している。

アサツキを収穫する高橋さん
フェアは両団体が「一足早く春の訪れが感じられる野菜」として首都圏の市場に定着したアサツキに着目。庄内を代表する冬の味覚を発信しようと売り込むことにした。「銀座料理飲食業組合連合会」に協力を求めたところ27店舗が参加した。
加盟店は日本料理、すし店、居酒屋、中国料理店、イタリアン、焼き肉店、郷土料理店、バーなどさまざま。各店には旬のアサツキそれぞれ3キロ(150グラム20袋入り)を直接送る。中国料理店では豚のそぼろと干しエビ、鷹の爪、庄内産アサツキを炒めた料理を予定している。
生産者の一人でJAそでうらのアサツキ部会会長の高橋忠夫さん(65)は「今年の作柄は上々。『雪国の味』を味わってほしい」と笑顔を見せた。
両団体事務局の県庄内総合支庁地域産業経済課の担当者は「アサツキの知名度アップにつなげたい。初のフェアを通して一人でも多くリピーターが増えてくれれば」と話している。
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「食の都庄内」ブランド戦略会議は県と庄内2市3町、「庄内まるごと届け隊」推進協議会は県、庄内2市3町、各JA、全農でそれぞれ構成する。ともに庄内の食文化の魅力を発信する取り組みを行っている。

東京・銀座で庄内砂丘産アサツキをPRする
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