初年度は3万人を想定 4月オープン「ソラミル」

4月1日に全面オープンする「宇宙ふれあいホールSora―Miru」(6日、和歌山県串本町西向で)
和歌山県の串本町議会の臨時会が6日にあり、町が提出した「町宇宙ふれあいホール条例」の制定案を可決した。旧古座分庁舎(西向)を改修して、4月1日に全面オープンする「宇宙ふれあいホールSora―Miru(ソラミル)」の入場料や営業時間などが定まった。初年度は年間3万人の利用を想定している。
条例によると、ソラミルは宇宙やロケットをきっかけに町の認知度を上げ、町や紀南の魅力を再発見するとともに、好奇心と探究心を育むことなどを目的に設置する。
ロケットや宇宙について学べる「ロケットミュージアム」▽ロケットの打ち上げを8Kで上映する「スペースシアター」▽宇宙関連書籍を置いた「星空ライブラリー」▽コミュニティルーム▽古座サテライトオフィス―で構成する。
ロケットミュージアムとスペースシアターは、人材サービス会社「ヒト・コミュニケーションズ」(本社・東京都)が指定管理者となり、4月1日にオープン。そのほかは利用が始まっている。
ロケットミュージアムとスペースシアターの入場料は、1回利用券が中学生以上が千円、小学生以下700円、3歳以下は無料。年間利用券は中学生以上2800円、小学生以下1800円、3歳以下は無料。15人以上の団体で利用した場合は割り引きの設定もある。コミュニティルームは基本料金(4時間以内)を5千~1万円とした。
ソラミルの開館時間は午前9時~午後5時までで、毎月第3水曜(祝日の場合は開館)と12月31日~1月3日は休館。条例では町長が必要であると認めた場合、時間の変更や臨時開館できると定めた。
臨時会では、ソラミルの指定管理者の指定期間について、当初の2024年7月1日~27年3月31日から、25年3月1日~28年3月31日に変更する議案も可決した。昨年8月にオープンを予定していたが、4月に延期になったため。町によると、3月からホームページの作成やSNSでの広報、オリジナルグッズの制作などオープンに向けた準備が始まるという。

ソラミルのロケットミュージアムであった内覧ツアー(昨年3月、和歌山県串本町西向で)
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