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作品に込めた思い語る 映画「ら・かんぱねら」鈴木監督、北羽新報社を訪問

映画「ら・かんぱねら」に込めた思いを語る鈴木監督

 50歳を過ぎてピアノを独学で始め、名曲「ラ・カンパネラ」の演奏に挑戦する佐賀県のノリ漁師を主人公にした映画「ら・かんぱねら」を企画、監督した鈴木一美さん(69)が6日、能代市西通町の北羽新報社を訪れ、作品に込めた思いを語った。
 鈴木監督は、大仙市大曲の出身。映画専門学校を卒業後、映画とテレビの現場に入り、製作やプロデューサー部門を担当。熊井啓、中山節夫両監督やテレビドラマ演出家の深町幸男の薫陶を受けた。「野球部員、演劇の舞台に立つ!」など多数の映画作品のプロデュースをしてきたが、監督として初めて指揮したのが「ら・かんぱねら」だ。
 佐賀の有明湾のノリ漁師で、楽譜も読めない52歳の男性がフジコ・ヘミングの演奏に感動してピアノを始め、猛練習の末にリストの難曲「ラ・カンパネラ」に挑戦する物語。夢を追い掛けるのに年齢は関係なく、その実現に向かう愚直な姿、家族の支えを描いた。鈴木監督は「映画のモデルになった実在のノリ漁師の徳永義昭さんを動画サイトで知ったのがきっかけ。本人にお会いして企画書、シナリオ作り、製作費の資金集めと進めた」と語る。佐賀に住み込みながら、4年がかりで完成させた。
 主役のノリ漁師役は伊原剛志、妻役が南果歩。「(ピアノ素人の)伊原さんには1日6時間の猛特訓をしてもらい、『ラ・カンパネラ』を実際に弾いてもらった。通常5分といわれる演奏時間が11分もかかる演奏となった」とし、この演奏時間にこそ、仕事も子育ても一息ついた実年期の人生を、ピアノという夢に懸けた本気度が浮かんでくる場面になったという。
 「実話に基づくオリジナルのストーリーで描こうとしたのは、夢を追い掛ける夫婦愛の物語であり、三代続いた家業の継承、ノリ漁を取り巻く環境問題。皆さんが食べているノリがどう作られているのか、そういうところも知ってほしかった」と話した。
 「ら・かんぱねら」は、8日にあきた十文字映画祭(横手市)でオープニング上映されるほか、来月14日からイオンシネマ大曲(大仙市)で上映が行われる。

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