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長野日報社

”寒天日和”生産順調 完成間近「品質も良好」 長野県諏訪地方

終盤の天出し作業が行われる寒天工場。蓼科山や八ケ岳を仰ぎ、完成間近の白い角寒天が広がる=茅野市宮川のイチカネト

 長野県諏訪地方の冬の寒さを利用した天然の角寒天作りが終盤に入ってきた。寒天工場が集まる茅野市宮川に事務所を置く県寒天水産加工業協同組合によると、「今冬は安定した冷え込みと晴天による”寒天日和”が続き作業は順調に進み、品質も良好」としている。

 角寒天は原料のテングサを前日のうちに洗浄して大釜で煮溶かし、ろ過、凝固、切断した生天を干し場に並べ、凍結、融解を繰り返して乾燥し2週間ほどで仕上がる。同組合によると今季は9工場が稼働。天出しは例年並みの昨年12月上旬から中旬にかけて開始し、1月末から2月初めにかけて終える。干し場の作業は2月中旬ごろまでで、ほとんどの工場が予定生産量を達成する見込みという。

 五味喜一商店(宮川)では12月7日に天出しを開始。16人の従業員でローテーションを組み正月も休まず作業を行い1月28日がラストの天出しとなった。五味昌彦さんは「雨や雪も少なく効率よく作業ができたことで品質の良い角寒天ができた」と話していた。

 五味嘉江組合長(宮川、イチカネト)は「それぞれの工場で伝統の製法を継承しつつ、より品質の良い寒天作りに励んでいる。野菜高騰の折、食物繊維が豊富な寒天を見直してもらえたら」とPRしている。

 同組合と茅野商工会議所では今年も「寒天の日」(2月16日)に合わせて、市内のすべての保育園や幼稚園、小中学校に角寒天を無償提供し、子どもたちが寒天給食を通して、郷土の伝統産業と食に親しむ。

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