庄内浜「ボラ」のブランド化を 希少価値の「からすみ」に 「日本酒のつまみに最高」と人気 加茂水族館「沖海月」
鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月は庄内浜で取れる「ボラ」のブランド化を目指している。卵巣で「からすみ」を仕上げ鶴岡市のふるさと納税返礼品のラインナップに加えた。「日本酒のつまみに最高」と風味豊かな味わいが人気を集めている。春にはボラの刺し身や握り寿司が楽しめる「ボラ御膳」を提供する。
沖海月の須田剛史料理長(49)が未利用魚のボラに着目。地元の漁師が漁獲したボラから卵巣を取り出し血抜き→1週間の塩蔵→地酒を入れた10日間の本漬け→約1カ月間の熟成―の工程を経てようやく完成する。これまで関係者を招いた試食会では「塩味のあんばいが抜群」「本場・福岡のからすみに負けないくらい上品な味だ」「お茶漬けにしてもおいしい」と好評を得た。

風味がいいと評判の庄内産「からすみ」。すりおろしてご飯にかけてもおいしい
真空パックにしたからすみは2本入り1万2000円(税込み)、1本は6000円(同)。沖海月で販売しているが例年、希少価値が高くこれを目当てに県外から買い求めに来るファンも多い。
3月から提供する「ボラ御膳」は甘みがある刺し身や寿司のほかに、なめろう、あら汁、からすみ入りのそばといったボラづくしの料理が味わえる。価格は2000円(税込み)。ボラ料理を出している料理店はほとんどなく、地元をはじめ県外から注目を集めそうだ。
須田料理長は「庄内産のからすみ作りを始めた時は何度も塩加減の調整を繰り返した。特に今年は品質的にいいものに仕上がったと思う。これからも庄内浜の未利用魚や低利用魚にスポットを当てた開発を考えていきたい」と話した。

庄内産からすみのブランド化を進める沖海月の須田料理長
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