”ポカポカ”大寒、凍らない諏訪湖 「御神渡り」湖面観察期間は折り返し 長野県

湖面観察を終えた八剱神社の氏子総代ら。「大寒なのに凍らない」と苦笑いを浮かべた=20日朝、諏訪市豊田
1年のうちで最も寒い頃とされる「大寒」の20日、長野県諏訪市の最低気温は氷点下0・4度にとどまり、3月下旬並みの暖かな朝となった。諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる諏訪市小和田の八剱神社は、定点観察する舟渡川河口部が結氷していない状況を確認。「小寒」から「立春」(2月3日)まで続く湖面観察は折り返しを迎え、「勝負の後半2週間。期待を持ちながら観察を続けたい」とした。
同日午前6時30分時点の定点観察地点の気温は0度、水温は3・2度だった。ほぼ無風状態で、氏子総代は「体感温度はこれまでで一番高い。大寒じゃなくて、大暖だよ」とぽつり。宮坂清宮司は「大寒とは思えない朝。大寒から5日連続で気温が氷点下にならなかった昨冬に似てきた」と肩を落とした。
今季の観察を始めた5日以降、最も冷え込んだのは11日の氷点下8・2度で、次いで16日の同7・6度。沖合まで薄氷が広がる日はあったものの、寒さが長続きせず、御神渡り出現の前提条件となる全面結氷には至っていない。前半の2週間を終え、宮坂宮司は「寒の最中だったが、ものすごく寒い日は一度もなかった」と振り返った。
いつもより多い報道陣や見物客が詰め掛けた。この先しばらくは寒さが緩むとの予報だが、氏子総代は湖岸にわずかに残るしぶき氷を見つけると、「望みをつなぐ氷。(7季ぶりの)御渡り出現へ祈りが届いてほしい」。岡崎広幸大総代は「全員が氷上拝観したいと思っている。まずは全面結氷してほしい」と願いを込めた。
気象台によると、この日の諏訪の気温は今年最高となる10・7度まで上がり、季節外れの暖かさとなった。
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