綱のし神事で祝う 改築「蔵SHOP」に掲げる 竹の露酒造場
大みそかから元旦にかけて鶴岡市羽黒町の出羽三山神社で行われた松例祭で、地区の若衆が担いだ引き綱を奉納する「綱のし神事」が14日、羽黒地域の酒造会社、竹の露酒造場で行われた。竹の露では昨年、築370年の蔵を保全改築し、1階に「蔵SHOP」をオープン。1日付で会長となった相沢政男さんは「記念の年に綱延(つなのべ)を当てていただき、とてもうれしい」と話し、同時に鏡開きを行い、蔵人と共に新年を祝った。
松例祭では上(かみ)町と下(しも)町でそれぞれ4本の引き綱を作り、神社に奉納している。祭りの後に30メートルほどの綱を幅1メートル余りの長方形に組み立てる綱延をして、うち2本を氏子の家や蔵などに掲げている。
竹の露では約100年前と、出羽三山開山1400年の1993年に綱延が掲げられており、今回が3回目。上町の若衆ら5人が蔵を訪れ、370年の歴史を感じさせる蔵2階の太い梁(はり)に据え付け、社運隆盛や事業繁栄などを祈願した。相沢会長の妻で代表社員のこづえさんは「とても神聖な気持ち。間近で見る機会はないと思うので、ぜひお立ち寄りください」と話している。

上町の若衆が綱延を梁に据え付けた
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