レノファ山口好調、J1昇格へ一丸

チームの躍進を支える池上選手、小野瀬選手、渡辺選手(左から、県立おのだサッカー交流公園で)
サッカーJ2リーグで首位に立つレノファ山口。好調を維持する原動力となっているのは地元3市のご当地所属選手だ。宇部市の渡辺広大選手と山口市の小野瀬康介選手は開幕から全試合に先発し、チームの主軸として躍動。山陽小野田市の池上丈二選手は4月22日の第10節から先発に定着し、プレースキッカーも担っている。悲願のJ1へ。3選手の活躍がカギを握る。レノファは現在、11勝3敗5分け。16日の第19節では、敵地ながら徳島ヴォルティスを2-1で下して首位に立った。直近の8試合は5勝3分けと負け知らず。着実に勝ち点を積み重ねており、J1昇格への期待は日に日に高まっている。
ご当地所属選手の指定は「Jリーグで地方創生、まちづくり」の促進に向け、担当ホームタウンのPRや応援を行う取り組み。霜田正浩監督と全選手が県と各市町またはご当地所属選手をサポートするオール山口所属選手となっている。渡辺選手はセンターバックとして最終ラインを統率。守備陣の要としてチームの好調を支えている。DFながら第12節のヴァンフォーレ甲府戦では、0-1で迎えた後半に貴重な同点ゴールをたたき込み、勝ち点1の獲得に大きく貢献した。小野瀬選手は足技とサイドからの切り込みがさえる攻撃のキープレーヤー。得点意識は高く、開幕戦から重ねた8得点はチーム内でオナイウ阿道選手に次いで2位、リーグでも3位だ。4月度のリーグ月間MVPにも選出された。池上選手は大卒2年目の23歳。右足からの正確なキックが持ち味で、セットプレーを任されることも多い。第18節では決勝ゴールをアシスト。第19節では池上選手のシュートのこぼれ球が同点弾に結び付くなど得点に絡む活躍を見せている。首位ながらチームに慢心はない。副主将を務める渡辺選手は「今の順位は気にしていない。上位は混戦。一つの黒星で一気に落ちる。対戦相手をいかに攻略するかを考え、練習からフルパワーで頑張りたい」と気を引き締める。
練習拠点のご当地所属選手となる池上選手は「素晴らしい環境で練習できている」と感謝の気持ちを忘れない。「チャンスを生かせたことが今の状況につながっている。これからも成長していきたい」と、チーム、そして自身の飛躍を誓う。次節の23日は敵地で8位のFC岐阜と対戦。そして、7月1日の横浜FC戦(維新みらいふスタジアム)を終えれば、リーグ戦はいよいよ後半戦に突入する。
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