千歳支笏湖氷濤まつり 会場設営急ピッチ 来月1日開幕
冬の支笏湖畔を彩る「千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」(国立公園支笏湖運営協議会主催)が2月1日、千歳市支笏湖温泉のみなもあパーク(第5駐車場)で開幕する。前回は暖気で氷像が崩れ、初めて開催期間を切り上げて中止しており、例年以上にスタッフの氷像作りに力が入る。今回は資材価格高騰などを受けて入場料を値上げする一方、新千歳空港、JR千歳駅と会場を結ぶ有料シャトルバスを導入する。

急ピッチで氷像制作が進む氷濤まつり会場=13日、千歳市支笏湖温泉
同協議会によると氷像は、高さ13メートルの「ブルータワー」や同9メートル、全長40メートルの「アイスウオール」をはじめ大小約30基。高さ8メートルの六角形の展望台を会場中央に配し、それらを一望できるようにする。
壁面にマツを敷き詰めた氷のドーム「苔(こけ)の洞門」や氷柱の林、氷のシャンデリア、たき火スポットも登場。飲み物やスープを味わえる「アイスキッチン」は規模を拡大し、個室2部屋を新設する。
昼間は自然光で支笏湖ブルーと呼ばれる水色に輝き、午後4時半からは色鮮やかにライトアップされる。開場は午前10時~午後8時。まつりは2月24日まで。
氷像制作は、同協議会のメンバー13人で実施。昨年11月中旬から丸太や鉄パイプなどで骨組みを作り、12月中旬、散水に着手した。散水は24時間態勢で行っており、氷像に積もった雪はその都度取り除いている。
千歳川の水をくみ上げるポンプは、昨季より1基増の2基体制。より広範囲に霧状の水を一斉に吹き掛けられるようにし、氷の強度を高めている。
昨年まで高校生以上500円としていた入場料は、今回から中学生以上1000円に値上げされる。新千歳空港、千歳駅と会場を結ぶシャトルバス「氷濤ブルーライン」は交通渋滞緩和が目的で、2日前までの予約制とし片道料金は2000円(子ども〈6~12歳〉は1000円)。
開幕まで3週間を切り、氷像制作の進捗(しんちょく)率は約7割。指揮を執る同協議会の小林典幸副会長(56)は「もう中止は絶対にしたくない。今年は雪が少なく、今のところ氷の状態は良い」と話している。
氷濤まつりに関する問い合わせは同協議会 電話0123(23)8288。
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