中学生男子のバレーボールクラブ誕生、龍球会JVC【山陽小野田】
山陽小野田市内に男子のジュニアバレーボールクラブが誕生した。社会人クラブの龍球会(中村潤之介監督)が、龍球会JVCとして設立。市内の中学校には部活動が無く、バレーボールを続けたい、始めたいという中学生の受け皿となることで、市内の競技人口の拡大に期待している。
市内中学校の男子バレー部は2012年度以降、全校で大会出場などの活動が無くなった。競技を続けるには市外のクラブチームに所属するか、部活動がある中学校に進学するしかなく、そうなれば、送迎する保護者の負担も課題の一つとなっている。
部活動の地域移行に伴い、市が昨年、26年度から休日の部活動を廃止して地域の文化・スポーツ団体を地域クラブとする方向性を示したことを受け、チーム内で子どもたちの育成を担うべきとの声が上がり、昨年10月にJVCを立ち上げた。
現在は宇部市を含むスポーツ少年団の出身者や未経験者で、来年度から中学生になる児童9人が所属。毎週月、土曜に竜王中と小野田小の体育館で練習を重ね、3月に佐賀県で開かれるジュニア選抜大会に向けて、体力づくりや基礎練習に励んでいる。
指導するのは、指導者や審判の有資格者、元Vリーガーなど豊富な経験を持つトップチームのメンバーたち。監督を務める宮﨑光巨さんは「まだ手探りの状態だが、試合などで他チームの指導者と情報交換しながら指導方法などについて考えを深めていきたい」と意気込む。
ただ、早くも課題に直面している。いずれは週4回の練習にしたいと考えているが、他のスポーツ団体との兼ね合いもあるため、活動場所の確保が難しいという。「一生懸命に指導するほど、教員や保護者が背負っていた負担の大きさを感じる」と宮﨑さん。市には早急な環境整備を求めたいという。
子どもたちはバレーができる喜びを感じ、このチームでの活躍を目指す。垣原生吹君(小野田小)は市外のチームに所属するか迷っていたが、通いやすい場所で活動できると知り、加入を決めた。得点に貢献できるスパイカーになることが目標だ。
西岡佑晟君(高泊小)は「部活で別のスポーツを始めるより、好きなバレーを続けたいと思っていた。違う中学に通う選手と練習できるのも楽しい。どんな球もレシーブできる選手になりたい」と目を輝かせる。
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