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石油コンビナート火災に対応 特殊な消防車両部隊、道内唯一配備-苫小牧市で運用開始

大型放水砲車(右)と大容量送水ポンプ車(左奥)の運用デモンストレーション=苫小牧市消防本部

 石油コンビナート火災に対応するため、道内で唯一、苫小牧市に配備された消防部隊「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」の運用が19日に始まった。同日、市消防本部(新開町)でセレモニーが行われ、消防関係者ら約80人が、新たに導入された毎分8000リットルを100メートル先まで放水できる特殊な大型放水砲車などによるデモンストレーションを見学した。

 2011年の東日本大震災で石油コンビナート火災が相次ぎ、甚大な被害が出たことを受け、国が14年に石油コンビナートがある全国12自治体への導入を決定。道内唯一の製油所や石油備蓄基地を抱える苫小牧市には今春、車両が配備された。

 すでに消防隊員による操作訓練を終えており、今後、道内や東北などの石油コンビナートで大規模火災などが発生した際に出動する。同ユニットは、2台の特殊な消防車両を中核とし、同本部の他の消防車8台とセットで運用される。

 特殊な2台のうち大型放水砲車は全長約8・3メートル、高さ約3・5メートル。15センチの大口径ホース(総延長1キロ)を搭載し、放水砲はリモコン操作で水を直線状に放てるほか、噴霧状での放水もできる。

 大容量送水ポンプ車は全長約9メートル、高さ約3・5メートル。海や川などさまざまな水源から水を吸い上げ、通常の約3倍1キロ先まで、毎分4000リットル送り出すことができる。

 この日のセレモニーでは実際に消防車から放水する訓練が行われ、出席した道総務部の辻井宏文危機対策局長は「高度で専門的な消火活動ができる部隊の運用開始で、苫小牧地域のみならず各地で石油コンビナート火災などへの対応力が増す」と話した。

 同本部の脇坂恭敬消防長は「市民の期待に応えられるよう精進したい」と語った。

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