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「温泉むすめ」相乗効果 上諏訪雫音-下諏訪綿音 長野県

上諏訪雫音のパネルやファンの奉納品が飾られる諏訪市観光案内所(右)と、下諏訪綿音のタオルや温泉の素なども販売する下諏訪観光案内所(左)

 上諏訪温泉(長野県諏訪市)の上諏訪雫音、下諏訪温泉(下諏訪町)の下諏訪綿音--。温泉地を盛り上げるご当地キャラクター「温泉むすめ」のメンバーで、双子の姉妹という設定だ。上諏訪駅構内の諏訪市観光案内所では12月から雫音グッズの販売が始まり、連日大勢のファンが訪れて再入荷を繰り返す人気ぶり。綿音グッズをそろえる下諏訪観光案内所もここにきて来訪者が急増。相乗効果が生まれ、コロナ禍明けの温泉地がじわりと、ぽかぽかと沸いている。

 雫音の缶バッジとアクリルキーホルダー。諏訪観光協会が市案内所で販売を始めた12月1日は、約3時間で100セットが完売。再入荷分も間もなく品切れとなり、年末に間に合うよう再度発注した。

 上諏訪雫音、下諏訪綿音は2019年に誕生。雫音は花火や千人風呂が趣味、綿音は時計やオルゴール作りが特技という設定だ。雫音が双子の姉だが、グッズ販売では綿音が先輩。下諏訪では22年6月から販売を始め、綿音のタオルや温泉の素などを追加。下諏訪温泉の「看板むすめ」に成長している。

 ここにきて再び来訪が増えており、小松直人所長は相乗効果を実感する。特に12月1日は上諏訪-下諏訪を行き来するファンが目立ち、1日で1カ月分のグッズ売り上げがあったという。全国各地の温泉地や温泉むすめを知るファンとの交流を楽しみにしている小松所長。「皆さんから寄せられたアイデアを基に、商品化した物もある」と笑顔で明かす。

 温泉むすめのファンは男性が「ぽか旦那」、女性が「ぽか女将」と呼ばれ、SNSによる発信力も強い。温泉地に別の温泉地の温泉むすめグッズを奉納する文化があり、両案内所にも全国各地のむすめたちの品が飾られる。もう一つの文化というか、ファンたちの特性が--

 小松所長は「グッズを購入した人の約8割が温泉に入っていく。ただ購入して帰るという人はほぼいない」と証言し、諏訪観光協会は「グッズ購入と、温泉、食事、宿泊をセットで楽しむことを大事にしている」。都内から訪れた40代ぽか旦那は「その温泉地を楽しんで、(温泉むすめが居る)別の温泉地にはしごするんです。諏訪から昼神を巡ったこともある」と話す。

 県外では温泉むすめのグッズで彩った部屋を売り出す宿泊施設が出始め、“推し”のファンを呼び込む。「滞在時間が長く、観光に寄与してくれている」と小松所長。温泉地を沸かせる大切な存在として、これからも温かなおもてなしでファンの期待に応えていくつもりだ。

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