鶴岡市立加茂水族館 来館500万人 リニューアル10周年の節目 研究棟新築オープンへCF目標達成
クラゲ展示種類数世界一の鶴岡市立加茂水族館が30日、2014年6月のリニューアルオープン以来、入館者数が500万人に達し、記念のセレモニーが行われた。
この日午前9時の開館で、一番乗りとなった千葉市の高校1年、野尻昊大郎(こうたろう)さん(16)一家5人を迎えて「500万人達成」のくす玉開きが行われ、奥泉和也館長から500万人目の入館証明書と写真集やTシャツ、ぬいぐるみ、菓子などさまざまな「クラゲグッズ」が贈られた。皆川治市長が「リニューアルから10周年の節目に500万人を達成できた。これからも世界一のクラゲ水族館を愛してもらえれば」、奥泉館長は「オープン当初は年間30万人を想定していたので、10年での500万人達成は予想の半分の期間。野尻さんからは千葉でも世界一のクラゲ水族館を大いにPRしてもらいたい」とあいさつした。
野尻さんは両親と弟2人の一家5人で29日夜に千葉市を車で出発して来館した。昊大郎さんは高校で生物部に所属し、同部では今年、クラゲ飼育への挑戦を始めた。クラゲの飼育や繁殖の研究などを行っているバックヤードツアーに参加するため訪れ、セレモニーに「まったく想定していなかったので、びっくりした。クラゲ展示種類数世界一の現場を見るのが楽しみ」と話し、奥泉館長による特別バックヤードツアーもサプライズでプレゼントされた。
加茂水族館はリニューアル後、年間60万人前後の入館者数で推移したものの、コロナ禍で一時は24万人に減少。22年度は36万人、23年度は38万人に回復。本年度は今月までの9カ月間で31万人が入館している。入館者の7―8割が県外客という。
同水族館では現行のクラゲ展示種類数80種の100種への拡充に向け、26年2月末の完成を目指して研究所棟の新築工事が進められている。これに伴い25年11月から26年3月まで5カ月間は休館となり、再オープンは26年4月を予定している。市は休館中の生物の飼育環境整備に向け、31日までの期限で目標額3000万円の「加茂水族館応援クラウドファンディング(CF)」を実施。すでに目標額を上回り、30日午前までに全国各地の約1570人から4100万円を超える応援資金が寄せられている。

来館者500万人達成セレモニーが行われ、野尻さん一家に「クラゲグッズ」などがプレゼントされた。右から3人目が昊大郎さん
関連記事
地区金賞にJAにいかっぷ 胆振、日高管内9農協 ゆめぴりかコンテスト
胆振・日高で生産された米「ゆめぴりか」の品質を審査するコンテストが11日、苫小牧市の日胆農業会館で開かれた。胆振、日高管内の9農業協同組合が出品し、全道コンテスト(19日、札幌市)の代表となる地...
「旅と日々」凱旋 庄内ロケ語る スイス・ロカルノ国際映画祭金豹賞 三宅監督「..
庄内地方で撮影された映画「旅と日々」の三宅唄監督のトークイベントが8日、三川町のイオンシネマ三川で行われた。今年8月、スイスのロカルノ国際映画祭で、日本人監督としては18年ぶりに最高賞の「金豹(ひょ...
羽黒小でスクールバスの対応訓練 登下校中に大地震 運転手さんと連携
スクールバスで下校している時に大地震が発生したことを想定した訓練が11日、鶴岡市の羽黒小学校(八渡宗一郎校長、児童173人)で行われた。 羽黒小は全体の6割の児童が計5台(5コース)のスクールバスで...
豊西牛がセブン弁当に 通年商品で初採用 帯広・トヨニシファーム
肉牛の生産・加工販売のトヨニシファーム(帯広市)のブランド牛「豊西牛」が、コンビニ大手セブン-イレブン・ジャパン(東京都)の定番商品に採用された。「熟成だれの豊西牛カルビ弁当」として、10月下旬...

