音更の工事現場に障害者アート 青鳥舎と菊地建設工業コラボ
障害児の通所施設を運営する一般社団法人青鳥舎(帯広、小川洋輝代表理事)と、菊地建設工業(幕別、樋渡敦社長)がコラボし、音更町宝来東町南2の工事現場で障害者アートを展示している。施設に通う子どもら8人の絵が飾られ、工事現場に彩りを添えている。

思い思いの絵を描いた子どもたちと展示されているアート
小川代表が工事現場の仮囲いアートに憧れ、まちなかのあらゆる場所をアートのキャンパスに変える「Tokachiごちゃまぜアートプロジェクト」として企画。第1弾として、幕別清陵高校の授業のボランティアで知り合った菊地建設工業に声を掛けた。
青鳥舎の帯広市と音更町、池田町内の3事業所に通う子どもらが動物や花、工事現場をモチーフにしたオリジナルキャラクターなどの絵を描き、プリントしたものを今月中旬から展示している。
帯広若葉小4年の児童はオリジナルキャラクターを描き、「みんなに見てもらえるとうれしい」とし、トカゲを描いた同5年の児童は「リアルに描けた」と話していた。
工事は道が発注し、急傾斜地区の土砂流出を防ぐための土留め柵を設置するもの。アートは仮設物に貼り付け、全長29メートル。
小川代表は「話せない子もすてきな絵を描け、アートは平等。子どもたちが自信を持つきっかけにしたい」とし、「地域の人や家族が見に来て活気づき、業界に興味を持ってもらえれば。今後はいろいろな業界とコラボしていきたい」と話している。
同社の折笠裕太土木部工事第1課長は「土木業界は派手ではない。現場の見た目が良くなり、皆さんに見てもらうことで安全意識も高まり、作業員のやる気にもつながる」と意義を強調している。
展示は来年2月中旬ごろまでの予定。
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