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北羽新報社

今季ハタハタ漁わずか4.2㌧ 昨季の1割にも満たず 県漁協北部支所管内

県漁協北部支所管内の季節ハタハタ漁は29日が今年最後の操業日。漁の後片付けに追われる漁師(八峰町の八森漁港で)

 県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は29日、今年の操業を終えた。同日までの漁獲量は832・4㌔で、例年なら1日で取れる量の1㌧にも満たない異例のシーズンとなっている。沖合漁も3・4㌧と振るわない。沖合と沿岸を合わせた漁獲量はわずか4・2㌧で、不漁と言われた昨季同時期の45・6㌧の1割にも届かない。厳しい状況の中、沿岸漁は来年1月3日に再開され、わずかな望みにかけて出漁を予定する漁師も少なくない。

 同支所によると、今漁期(今年9月~来年6月)の漁獲量(今月29日現在)は沖合3・4㌧、沿岸0・8㌧。同支所の担当者は「沖合と沿岸を合わせて10㌧にすら届かないのは異常だ」と受け止める。
 沿岸漁は10月6日に初水揚げがあり、1日で最多の漁獲量だったのは今月19日の1・9㌧。ただし、今月の出漁はこの日限りで、底引き網船を操業する男性は「12月に1回しか出られなかったことは記憶にない。しけ続きの異常な年だった」と振り返る。
 沖合漁の不漁は、沿岸漁にも影を落とした。今月19日に平成7年の自主禁漁明け最も遅い「初漁」を迎えた。24日に317・2㌔、26日に338・9㌔と今季にしてはまとまった水揚げこそあったが、例年の漁獲量には及ばない。水揚げは八峰町の八森、岩館両漁港に偏り、能代市の能代港ではなかった。
 例年は冬至を区切りに終漁する人が多いが、今季は漁期の遅れから冬至の21日を過ぎても漁に出る光景が広がった。25日までに定置網漁を操業する経営体がすべて終漁。その後、刺し網漁の経営体のみが操業を続けている。
 今年最後の操業日となった29日、八森漁港で7㌔、岩館漁港で7・6㌔の計14・6㌔を水揚げした。
 木村鉄雄さん(75)は八森漁港で7㌔を取り、「全然駄目だった」とため息を漏らした。「以前は11月下旬の大しけが接岸の合図だったが、近年の11月の海は穏やかになってしまった。海水温も高く、海洋環境は間違いなく変わっている」と木村さん。今後は「年明けから荒れる予報なので、続けるのは難しそうだ」と語った。
 沿岸漁の再開は来年1月3日午前10時で、10日まで行える。岩館漁港では刺し網漁を操業する経営体すべてが継続する方針で、70代男性は「年明けも様子を見ながら、少しでも取れると信じて続ける」と話した。

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