季節ハタハタやっと来た 八森漁港で7㌔ 秋田県漁協北部支所、最も遅い初漁に
県漁協北部支所管内の季節ハタハタ漁は18日に約7㌔が揚がり、19日の競りに掛けられて初漁となる見通し(八峰町八森で)
県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は18日、八峰町の八森漁港で約7㌔が揚がった。少量のため、19日の競りに掛けられて「初漁」となる見通し。平成7年の禁漁明けから昨季まで、県北部の沿岸漁の最も遅い初漁日は同年と11年の12月14日だったため、今季が最遅記録となる。ようやく揚がった季節ハタハタに、漁業者から安堵(あんど)や今後の漁に期待する声が聞かれた。
本県の冬の味覚を代表するハタハタ。産卵のため接岸する季節ハタハタはブリコ(卵塊)や白子が熟成し、鍋料理や焼き物にしたり、すしに漬けたりと消費者の人気が高い。12月が漁の盛期で、漁港周辺は活気に包まれる。
同支所管内は今季、定置網漁の7経営体(岩館漁港3、八森漁港3、能代港1)、刺し網漁の20経営体(岩館7、八森13)が沿岸漁を操業する。
資源管理のため、操業上限日数を1経営体当たり12日間とし、操業日にカウントする漁獲量は刺し網漁で20箱(1箱約3㌔)以上、定置網漁で50箱以上としている。
県水産振興センター(男鹿市)は今季の季節ハタハタについて、シーズンで初めて競りに掛けられる初漁日を今月2日と予測していた。しかし初漁の知らせはなく、接岸が待たれていた。
八森漁港では18日、約7㌔が揚がり、初漁予測日から2週間以上が経過しての初水揚げとなった。同支所の担当者は「雌の2、3歳で、いい型だ」と話した。岩館漁港での水揚げはなく、能代港では出漁しなかったという。19日の競りに掛けられ、今季の初漁となる見通しで、昨季の初漁日の12月10日から9日遅い。
18日に刺し網漁で1㌔を取った男性は「男鹿市で揚がってから数日後に来ると思っていた。冬至の21日までまとまった量が取れてほしい」と願い、漁の本格化に期待した。
同支所の担当者は「ようやく揚がって、まずはひと安心。これから順調に量が増えることを期待している」と話した。
関連記事
湯煙の中、かるた争奪戦 本宮の仙人風呂
和歌山県田辺市本宮町川湯にある河原に設けられた大露天風呂「仙人風呂」で19日、新春恒例のかるた大会が開かれた。4人一組の17チームが参加し、水しぶきを上げながら湯船に浮かんだ木製の札を取り合っ...
熱々どんがら汁と地酒に舌鼓 好天の下 鶴岡・日本海寒鱈まつり盛況
鶴岡市の「日本海寒鱈(かんだら)まつり」が19日、鶴岡銀座通り特設会場で行われた。この日はすっきりと晴れ渡る好天に恵まれ、例年以上に大勢の家族連れや観光客で会場は大混雑。用意した約5000食が飛ぶよう...
全国ドトールのBGMに十勝のバイオリニスト和光さんの楽曲
十勝を拠点に活動するバイオリニスト和光憂人さん(34)が初めて作曲した「Light of my life」(Wako&Nagao)が、全国のドトールコーヒーショップ店内のBGMに採用された。午前...
上方地区が5連覇 奄美市地区対抗駅伝 8地区の代表選手が力走
第58回成人祝賀奄美市地区対抗駅伝競走大会(奄美市、同教委、同体育協会主催)は19日、鹿児島県同市の名瀬小学校前を発着点に名瀬地区一円を周る20区間42・195キロのコースであり、上方地区が大...