今季の南アルプスクイーンラインの出発式=4月26日
長野県伊那市が山岳観光拠点などとして今年度プレオープンした「南アルプス長谷 戸台パーク」(同市長谷)を発着点とする市営南アルプス林道バスの今季利用者数が7万人(速報値)を超えた。北沢峠へ向かう「南アルプスクイーンライン」は5万7453人で前年を2845人下回ったが、過去3番目の多さ。戸台パークは分杭峠の直通路線を開通させ、宿泊施設「仙流荘」と連携するなど多機能化を図り、市は次年度のグランドオープンに向けて整備していく。10日の市議会12月定例会一般質問で、市が池上謙氏の質問に答えた。
市は仙流荘周辺を南ア北部の山岳拠点として整備し、仙流荘内に林道バスの営業所や切符売り場を移すなど機能を集約。林道バスは北沢峠に向かう従来の路線を「南アルプスクイーンライン」とし、「パワースポット」として知られる分杭峠に向かう「分杭 気の里ライン」の2路線体制とした。
クイーンラインの運行は4月25日~11月15日で、今季は過去最多の6万2756人が利用した2003年、過去2番目の5万298人だった昨年に次ぐ実績。2020年はコロナ禍により全面運休したものの、近年は利用者数を盛り返している。林道の山梨県側が崩落のため通行できない状況が続いていることも影響しているとされる。
分杭峠と仙流荘をつなぐ気の里ラインは以前の粟沢駐車場から峠へのシャトルバスを廃止して、今年度新路線を運行。4月12日~12月1日の期間に1万3819人が利用した。
昨年度のシャトルバスの利用実績と比較すると1万1304人の減少。市は「パワースポットのブームには波がある。戸台パークができたので、新しい形のPRをしていきたい」としている。
戸台パークでは仙流荘前にバスのロータリーを整備するなどの準備を進めていて、年度内に完成する予定。次年度にはグランドオープンする。
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