豊橋市を舞台にした歴史群像劇「海に生きる」が7日、「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で上演された。NPO法人「ひとすじの会」主催、東愛知新聞社など後援。午前と午後の部はいずれも満席となった。
カーテンコールに応える出演者=プラットで
「ひとすじの会」の6作目の舞台。最近では「神野新田物語」の3部作がある。
今回は戦後すぐの大崎村が舞台。眼前には旧海軍が埋め立てた大崎島があった。いつか自分たちに土地が払い下げられることを夢見ている半農半漁の人たち。県開拓課と交渉するが、基準以下の農地を持っていない人は対象外とする決定が出る。そこに登場するのが後に市長となる県議の河合陸郎氏。農林省や大蔵省との折衝の結果、払い下げが決定。村は喜びに沸くが、ほぼ同時進行で「東都製鋼」(現トピー工業)の豊橋進出が新聞記事になる。
時代は下がって1960年、市長選に立候補する河合氏。県の部長から有能な人物として紹介されたのが岐阜県で浪人中だった青木茂氏だった。助役に就任し、豊橋の工業開発を任された青木氏は商工会議所の神野太郎氏とともに港湾部の埋め立て開発計画を立て…というあらすじ。
青木氏が、神野氏と河合市長に初顔合わせ
昭和40年代までの20年間の重厚な歴史物でありながら、笑いあり、涙あり、踊りありと観客を飽きさせない2時間15分の舞台。中には懸案の「新アリーナ」問題を思わせるようなせりふ回しもあった。
最後は漁民が埋め立てに同意し、かつての海をしのぶシーンで終わる。会場からの拍手に応え、出演者全員が再び登場すると、一層大きな拍手が起きた。
埋め立てに反対する漁民
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