全高速道にワイヤロープ 事故抑止に効果 2車線区間
国土交通省は一部の暫定2車線区間で試行的に設置を進めていたワイヤロープ(WR)について、全国で本格設置を進める方針だ。試行設置の検証の結果、飛び出し事故を抑制する高い効果が確認されたためで、道東自動車道や帯広・広尾自動車道でも、橋やトンネル部分を除く土工区間でWRが設置される。高速道路会社管理の区間は2020年度まで、国管理の区間は22年度までの設置を目指す。
道東道など全国の暫定2車線区間で本格設置されるワイヤロープ(写真は磐越道、国交省提供)
今後WRを設置するのは全国の暫定2車線区間のうち、4車線事業化中の区間や追い越し車線区間、技術的に難しい橋やトンネル部分を除く土工区間の約1500キロ。
この中には、ネクスコ東日本道支社管理の道東道の千歳恵庭ジャンクション(JCT)-本別インターチェンジ(IC、トンネルなどを含む総距離193キロ)や、帯広開発建設部管理の帯広・広尾自動車道の帯広JCT-中札内IC(同36キロ)も含まれる。
今後暫定2車線で開通する高速道路の土工区間には、WRが標準設置される。国交省道路局によると、今年度の着工区間や施工時期などは未定。橋やトンネル部分については設置技術の検証を行っており、実用化に向けた取り組みを進める。
WRはロープの引っ張りで車両衝突時の衝撃に抵抗。現在主流のラバーポールよりも衝撃緩和性能が高く、国交省が昨年、道東道を含む全国の高速道路12路線23カ所に試行設置した。全国の合計では238件のWR接触事案があったが飛び出し事故につながったのは1件のみで、死亡事故は起きないなど効果が確かめられている。
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